スタートアップ・ビジネス

Google検索のAI Modeがホテル予約へ、日本で使える機能はどこまで

|著者: QUASA編集チーム|2 分で読めます| 10
Google検索のAI Modeがホテル予約へ、日本で使える機能はどこまで

Googleは2026年8月27日、検索の対話型機能「AI Mode」に、航空券価格の追跡、マイル・ポイント料金の表示、ホテル予約を追加した。Googleの公式発表 では、価格追跡を180を超える国・地域で提供し、ポイント表示は世界展開する一方、Google Payを使うホテル予約は米国の英語版から順次提供するとしている。

日本ではAI Modeと日本語が提供対象に含まれるため、航空券価格の追跡と、対応するプログラムのマイル・ポイント料金表示を利用できる。ホテルの検索や比較はできるが、会話から客室を選んで決済まで進む新しい予約機能は日本向けに発表されていない。TechCrunchの同日報道 も、この地域差と段階的な提供状況を確認している。

三つの機能で提供地域と手続きの終点が異なる

今回の更新は、旅行の検索から予約までを一律にAI Mode内へ移すものではない。航空券は価格の監視まで、特典旅行は必要ポイントの確認までを会話内で扱い、購入や交換は航空会社、ホテル、予約サイトなどの提携先で完了する。ホテルだけは、米国の対応施設でGoogle上の客室選択と決済へ進める。

  • 航空券価格の追跡:AI Modeの対応地域・言語のうち欧州経済領域を除く地域が対象。出発地、目的地、日程などを指定して追跡を確認すると、価格が変わった際にメールが届く。航空券の購入は航空会社または予約プラットフォームで行う。
  • マイル・ポイント料金の表示:AI Modeの対応地域・言語で提供。指定したロイヤルティプログラムについて、航空券やホテルの必要マイル数・ポイント数を表示する。特典交換は提携先サイトへ移って完了する。
  • ホテル予約:米国の英語版で段階的に展開。統合済みの提携先では「Continue on Google」から客室タイプやキャンセル条件を確認し、Google Payで支払う。販売と予約後の顧客対応はホテルまたは予約プラットフォームが担う。

必要なアカウント条件も同一ではない。価格追跡は確認後の通知先としてメールを使い、ホテル予約は支払いにGoogle Payを使うが、今回の発表は三機能共通の有料Google AIプランを利用条件としていない。機能の表示は地域、言語、提携先、段階的な展開状況に左右される。

日本では航空券追跡を使えるが、購入は外部で行う

日本発の航空券をAI Modeで価格追跡し、運賃変動をメールで受け取って提携先で購入する流れ

Google検索ヘルプの提供状況 には、日本と日本語の両方がAI Modeの対応対象として掲載されている。航空券追跡は対応地域・言語から欧州経済領域を除いて提供されるため、日本は対象に入る。

AI Modeは希望条件に合う便を示し、300以上の提携航空会社・旅行サイトから得た最新価格を扱う。利用者が追跡を確定すると、対象の目的地と日程について価格が変化した場合にメールで通知される。追跡後に旅程を組み立てることもできるが、発券と支払いをGoogleが引き受けるわけではない。

この境界は料金の責任主体にも関わる。AI Modeで見た価格や旅程がそのまま購入契約になるのではなく、実際の運賃、手荷物条件、変更・払い戻し規定は遷移先の航空会社または予約サイトで確定する。AI Modeは検索と監視をまとめるが、航空券販売の窓口を置き換える機能ではない。

ポイント表示は日本対応でも提携プログラムが限定される

マイル・ポイント表示では、行き先、日程、利用したいプログラムを伝えると、対応する航空券やホテルの必要数が示される。開始時点の対応先はAlaska AirlinesとHawaiian Airlines、American Airlines、Choice Hotels International、Hilton、Wyndham Hotels & Resortsで、Accor、Flying Blue、Hyatt、LATAM Airlines、Lufthansa Groupは今後数週間で追加される予定だ。

したがって、日本で機能を開けることと、日本の主要プログラムを照会できることは別である。発表された初期対応先に日本航空や全日本空輸のマイレージプログラムは含まれていない。複数の未対応プログラムの残高を横断比較する機能でもなく、交換に必要な最終条件は提携先で確認することになる。

予約完了場所も航空券追跡と同様に外部だ。AI Modeが提示するのは提携先から得た必要マイル数やポイント数であり、座席・客室の確保や特典交換の確定は航空会社またはホテルのサイトで行う。表示後に空席や必要数が変わる可能性もあるため、AI Modeの回答自体は予約確定を意味しない。

ホテル予約は米国の英語版から始まる

米国英語版のAI Modeで客室とキャンセル条件を確認し、Google Payでホテル予約を完了する流れ

ホテルの新機能では、都市、日程、設備などの希望を伝えると、AI Modeがレビューや比較要素を添えた候補を示す。統合済みの提携先が扱う施設では「Continue on Google」を選び、客室タイプとキャンセル条件を確認したうえで、Google Payによる支払いまで進める。

提供は米国の英語版で始まり、数週間をかけて展開される。対象として示されたのはBooking.com、Choice Hotels International、Expedia、Hilton、Hotels.com、IHG Hotels & Resorts、Marriott International、Priceline、Trip.com、Wyndham Hotels & Resortsで、日本語版や日本国内での開始時期は公表されていない。

Google Payを使っても、Googleが宿泊契約の販売者になるわけではない。ホテルまたは予約プラットフォームが販売主体となり、予約変更、キャンセル、返金、滞在後の問い合わせを担当する。新機能が短縮するのは検索から支払いまでの画面遷移であり、契約相手や顧客対応の窓口までGoogleへ一本化するものではない。

日本向けホテル予約の開始時期は未定

現時点で日本の利用者に開かれているのは、航空券価格の追跡と、対応済みプログラムのマイル・ポイント料金表示である。どちらも検索や比較をAI Mode内で進められるが、航空券購入と特典交換は提携先サイトで完了する。

ホテルについては、AI Modeで候補を探して比較する機能と、新たに発表されたGoogle Pay対応の予約フローを分けて考える必要がある。後者は米国・英語からの段階展開で、日本で利用できるとは確認されていない。今後の焦点は、日本向けの提供時期、利用可能な決済条件、国内で対応するホテルや予約事業者が示されるかどうかにある。

共有:

ニュースレターを購読

Web3、AI、暗号資産の最新ニュースを受信箱にお届けします。

0