Google検索のAIが旅行予約へ—日本では使える機能が分かれる

Googleは2026年8月27日、Google検索のAI Modeに航空券価格追跡、ポイント・マイル料金表示、ホテル予約を追加すると 公式発表で明らかにした。ただし提供範囲は同じではなく、航空券価格追跡とポイント・マイル表示は日本を含むAI Mode対応地域・言語が対象なのに対し、検索内で完結するホテル予約は米国の英語利用者向けに順次展開される。
日本の利用者が対象となるのは、航空券の値動きをメールで受け取る機能と、対応する航空会社・ホテルプログラムの必要ポイント数を調べる機能だ。Google検索のAI Modeは 2025年9月から日本語で順次提供 されているが、今回のホテル予約機能について日本での開始時期は示されていない。
3機能は提供地域だけでなく取引の終点も異なる
違いは、どこで使えるかだけではない。AI Modeが担う範囲、最終手続きを行う場所、予約後の対応主体も機能ごとに分かれている。
- 航空券価格追跡:日本を含むAI Modeの対応地域・言語が対象で、欧州経済領域(EEA)の国・地域は除外される。AI Modeは検索条件の整理と価格通知を担い、購入は航空会社または利用者が選んだ予約サイトで完了する。
- ポイント・マイル料金表示:AI Modeの対応地域・言語で利用できる。検索内で必要ポイント数を比較できるが、特典予約は提携プログラムのサイトに移って完了する。
- ホテル予約:米国の英語利用者向けに順次展開される。対応する候補では客室やキャンセル条件を確認し、Google Payで支払えるが、取引上の販売主体と予約後の顧客対応主体はホテルまたは予約プラットフォームとなる。
したがって、「日本でAI Modeが使える」ことと、「3つの旅行機能をすべて日本語で使える」ことは同義ではない。日本で対象となる前の2機能も、すべてのアカウントに同時表示されると保証されたものではなく、対応する提携先や段階的な反映状況に左右される。
航空券は価格を追跡できるが、購入は外部で行う

航空券価格追跡では、出発地、目的地、日程などをAI Modeに伝えると、条件に合う便と価格を比較できる。追跡する条件を確認すると、その目的地と日程の価格が変わった際にメールで通知される。
AI Mode内で完了するのは、旅行条件の整理、候補の比較、価格変化の監視までだ。購入する場合は航空会社のウェブサイトか、利用者が選んだ予約プラットフォームへ進むため、Googleが航空券の販売主体になるわけではない。
通知価格は購入の確定価格でも、座席の確保を意味するものでもない。運賃条件、手荷物、変更、払い戻し、購入後の問い合わせ先は、最終的に航空券を販売する事業者の画面と規約で決まる。
ポイント・マイル表示は日本対象でも提携先が限られる

ポイント・マイル料金表示は航空便とホテルの双方に対応する。行き先、日程、利用したいロイヤルティープログラムを指定すると、提携先から提供された情報を基に、条件に合う便や宿泊に必要なポイント数またはマイル数が表示される。
開始時点の対応先はAlaska Airlines/Hawaiian Airlines、American Airlines、Choice Hotels International、Hilton、Wyndham Hotels & Resorts。Accor、Flying Blue、Hyatt、LATAM Airlines、Lufthansa Groupは今後数週間で追加される予定だ。
日本が提供地域に含まれても、日本の航空会社や国内独自のホテルプログラムまで一律に検索できるわけではない。対象プログラムの特典枠を確定し、ポイントを交換する手続きは提携先サイトで行われ、変更や取り消しにも各プログラムの規定が適用される。
ホテル予約は米国英語向け、日本での開始日は未定

地域差が最も大きいのはホテル予約だ。米国の英語版AI Modeでは、旅行先や希望条件に合うホテルを比較し、対応する候補の「Continue on Google」から客室タイプやキャンセル規定を確認した後、Google Payで支払いまで進める。
TechCrunchの同日付報道 も、この機能が米国で英語向けに展開され、ホテルまたは予約プラットフォームが予約と顧客対応を担うと伝えている。順次対応する提携先にはBooking.com、Choice Hotels International、Expedia、Hilton、Hotels.com、IHG Hotels & Resorts、Marriott International、Priceline、Trip.com、Wyndham Hotels & Resortsが含まれる。
これらの事業者が日本で宿泊商品を販売していることは、日本語版AI Modeで新しい予約フローを使えることを意味しない。現時点で確認できる線引きは、日本では航空券価格追跡と対応プログラムのポイント・マイル表示が対象、ホテルの選択から支払いまでを検索内で進める機能は米国英語向けというものだ。日本での開始時期や国内提携先については、今後の発表を待つ必要がある。
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