ZoomかGoogle Meetか、AI議事録は追加料金と保存先で選ぶ

|著者: QUASA編集チーム|2 分で読めます
ZoomかGoogle Meetか、AI議事録は追加料金と保存先で選ぶ

日本語会議のAI議事録を選ぶなら、主催者がすでに契約しているプランから見る。Zoom Workplaceプロの機能一覧ではAI Companionが付属し、ミーティング要約を利用できる。Google WorkspaceのBusinessエディション比較では、Meetの自動メモ生成はBusiness StandardとBusiness Plusに含まれ、Business Starterには含まれない。

対象のZoom契約で会議を主催し、要約をメールやZoom内で配るならZoomが選びやすい。対象のWorkspace契約があり、会議メモをGoogleドキュメントとしてドライブで管理するならMeetが合う。ただし、機能を使える主催者と、完成したメモを受け取れる参加者は同じ条件で決まらない。社外ゲストがいる会議では、保存先に加えて配布設定までが選択の材料になる。

追加料金を左右するのは主催者の契約

Zoom Workplaceプロの会議では、AI要約を使える主催者の契約が選定費用を左右する。

Zoom WorkplaceプロにAI Companionが含まれるため、対象機能のためだけに独立したAI追加契約を買う計算にはならない。無料のベーシックプランは同じ条件ではなく、会議を主催する人が対象ライセンスを持っているかが出発点だ。定例会議の担当者を増やすなら、参加者数ではなく、新たに主催する人の契約を含めて費用を考える必要がある。

Google Workspaceでは、Business StandardまたはBusiness Plusを利用中なら、Meetの自動メモ生成はそのエディションの対象機能だ。Business Starterを利用中なら、対象エディションへの変更が費用差を生む。Workspaceにはメール、カレンダー、ドライブも含まれるため、会議メモのために契約を変える判断は、普段使う業務基盤全体への影響と切り離せない。

参加者全員に主催者と同じ有料ライセンスが必要だと見積もると、費用を過大に捉えやすい。一方、対象ライセンスを持つ人が会議に参加するだけで、別の主催者の会議でもAI要約を使えると考えるのも早計だ。主催者が交代する会議では、誰の契約で開催するかを確認したい。Zoomを使い、Teamsへの切り替えも検討している場合は、ZoomとTeamsの主催者ライセンスも同じ観点で比べられる。

要約の開始者と受信者は別に決まる

Zoomのミーティング要約の利用条件では、会議内で開始・停止を操作できるのはホストと共同ホストで、参加者は開始をリクエストできる。ホストが共有を選んだ場合に参加者へ要約が届く仕組みで、参加しただけでは会議後の自動受信は保証されない。自動受信には会議中にZoomアカウントへサインインしている必要もある。

招待リンクからサインインせずに入った社外ゲストには、参加に結び付くメールアドレスがないため、要約メールが届かない。会議中にその場で招いた人も、当初の予定参加者に含まれず、自動配布の対象から外れる場合がある。外部参加者に記録を渡す会議なら、ホスト側で共有方法と送付先を決めておく必要がある。

Meetでは、主催者が自動メモ生成を含むWorkspaceエディションを利用していることが基本条件となる。管理者が機能を無効にしている場合は、対象エディションでも使えない。主催者向けの管理機能を有効にした会議では、メモの開始・停止は主催者と共同主催者に限られる。管理機能を有効にしていない会議では主催者の組織内の参加者も操作できるため、操作権限と契約条件を分けて考えたい。

保存先と社外共有で運用が分かれる

Google Meetではカレンダーの招待と、ドライブに保存された会議メモの閲覧権限が別に決まる。

Google Meetの自動メモ生成の説明によると、完成したメモは主催者のGoogleドライブにある「Google Meet」フォルダへGoogleドキュメントとして保存され、カレンダーの予定にも添付される。主催者と共同主催者だけ、組織内の招待済みゲスト、社外を含むすべての招待済みゲストから共有範囲を選べる。会議の参加者名簿だけで閲覧者が決まるわけではない。

ここでいう招待済みゲストは、実際に入室した人ではなく、カレンダーの招待状に追加された人を指す。グループのメールアドレスで招いた場合でも、各メンバーには個別のアクセス権が必要だ。外部ゲストは予定にメモの添付があることを見られても、ドキュメントを開けるとは限らない。社外共有では、招待先とドキュメントの共有権限の両方が一致している必要がある。

Zoomの要約はホスト側で管理され、共有設定に応じてメールやZoom Chatから参照でき、Zoom Hubにも保存される。Chatでの閲覧には、会議前後もチャットへアクセスできる設定が関わる。要約を受け取った人は内容を保存し、別の相手に共有できるため、配布先を絞る判断は送信前に行うことになる。ドライブ上の文書を共有権限で管理するMeetとは、会議後に記録が広がる経路が異なる。

録画なしの要約とタスク抽出

ZoomとGoogle MeetのAI要約は、会議の録画を残すかどうかとは分けて判断できる。

両製品のAI要約は、会議の映像を録画しなくても利用できる。Zoomは会議中の音声認識データから要約を作り、Meetは自動メモ生成を録画とは別に開始できる。映像や音声を見返す必要がある会議と、決定事項を文書で残せれば足りる会議では、保存する成果物を分けて考えられる。

Meetのメモには、重要な要点を短く示すクイックメモと、要約、決定事項、アクションアイテムなどを含む詳しいメモがある。日本語での自動メモ生成に対応する一方、複数言語が混在する会議を同時に扱う機能ではない。会議中に使う言語を選ぶ設定があり、生成結果が不完全になる場合もある。AIが挙げた次の作業は、担当者が合意した業務の登録完了とは区別したい。

ZoomのTasks機能の案内では、ミーティング要約などから次のステップやアクションアイテムを抽出し、タスクに変換できる。要約を参加者へ配るだけで足りるか、会議後の作業もZoom Workplaceで追うかによって、この機能の価値は変わる。どちらの製品でも、生成された担当者や決定事項は、業務記録として確定する前に人が確認する必要がある。

契約更新時の確認表

比較する単位は、一つの会議を主催してから記録を配るまでの流れだ。社内だけの定例会議と、社外ゲストを含む会議では受信者の条件が変わる。実際の会議に当てはめ、次の項目を埋めると、追加契約が必要な箇所と共有の行き先を整理できる。

  • 主催者の契約:ZoomのホストはAI Companionを使える対象ライセンスか。Meetの主催者は自動メモ生成を含むWorkspaceエディションか。管理者設定で機能が許可されているか。
  • 開始する人:ホストや共同ホストが不在のとき、誰が会議を主催し、メモを開始できるか。Meetでは主催者向けの管理機能が有効か。
  • 受け取る人:Zoomではホストが共有を選び、参加者はサインインしているか。Meetでは受信者がカレンダーの招待状に追加されているか。
  • 保存と共有:Zoomの要約をメール、Chat、Zoom Hubのどこから扱うか。Meetのドキュメントは主催者のドライブで誰が管理し、社外ゲストにどの閲覧権限を与えるか。
  • 記録の目的:映像の録画まで必要か。要約に出た決定事項とタスクを、誰が確認して通常の業務管理に移すか。

追加費用はAI機能の有無だけでは決まらない。すでに持つ対象契約で誰が主催できるか、完成した記録をどこに置き、誰まで届けるかを一緒に見ると、ZoomとMeetの差が具体的になる。

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