SkebかSKIMAか、修正相談の有無が手数料より先に決まる

|著者: QUASA編集チーム|2 分で読めます
SkebかSKIMAか、修正相談の有無が手数料より先に決まる

依頼者と仕様を決め、ラフの確認や修正も仕事に含めたいならSKIMAが合う。題材を受け取った後は自分の判断で完成させ、連絡の往復をなくしたいならSkebが合う。Skebの公式案内は、依頼前後の連絡や納品後のリテイクを禁じている。

SKIMAでは、購入者とクリエイターの双方が取引開始前に見積もりを作成・修正できると見積もり相談ガイドに記されている。ここで修正できるのはまず見積もりの内容であり、完成イラストを何度でも直せるという意味ではない。作品の修正範囲を料金にどう含めるかまで決めてから、両サービスの手取りを比べるのが受注者には有効だ。

依頼前:仕様を相談するか、題材を受け取るか

SKIMAの見積もり相談では、依頼内容、希望納期、希望価格を取引開始前に調整できる。既存の出品価格が依頼内容に合わなければ、相談した金額で特定の購入者向けに専用出品する方法もある。衣装や背景、必要な差分、利用目的によって作業量が変わるイラストなら、価格を確定する前に条件をそろえられることが利点になる。

その相談には制作とは別の時間がかかる。資料に足りない情報を尋ね、希望納期と作業量を照らし合わせ、見積もりを調整する時間も受注の一部だ。たとえば表情差分を追加する場合、描画だけでなく確認と納品データの整理も増える。相談に応じる仕事を選ぶなら、この時間を価格から切り離して考えないほうがよい。

Skebでは、クリエイターは届いたリクエストを承認するか判断し、承認した題材を制作する。事前の打ち合わせで構図や完成度を約束し、後から指定を増やす進め方には向かない。依頼者が仕上がりの判断を任せられることと、クリエイターがその題材を引き受けたいことが、この方式の前提になる。

制作中:連絡できることと、無料修正は別

SKIMAでは購入者の支払い後に制作を始め、取引中のメッセージで確認事項をやり取りできる。SKIMAの出品者向け手順は、購入申請の承認、支払い、制作、納品報告、購入者の納品承諾という流れを示している。ラフの段階で意図のずれに気づいたとき、当事者が相談できる経路がある。

ただし、連絡できる仕組みと無料で修正を受ける約束は異なる。ラフで変更できる部分、清書後に調整できる部分、追加料金が必要になる変更を、出品条件や見積もりで区切るのはクリエイターの判断だ。たとえばラフではポーズ変更を受け、清書後は色の微調整に限るという設定は考えられるが、これはサービス共通の修正規則ではない。

確認の機会を設ければ、依頼者は仕上がりを途中で確かめられる。一方でクリエイターには、ラフの提出、返信待ち、変更内容の確認、描き直しが発生する。修正を料金に含める場合は、その工程を最初から制作時間として見積もる必要がある。Skebではこうした途中確認を依頼者との約束にできないため、同じ題材でも提供している仕事の範囲が違う。

納品:承諾を経る取引と、完成品を渡すリクエスト

SKIMAのコミッションは、完成品を提出して納品報告を行い、購入者が納品を承諾する流れになる。承諾の前に確認できる余地がある一方、受注者は取引の進行と相手の反応を見込んで予定を組むことになる。納品時に使うファイル形式や差分、購入者が確認する範囲も、制作前の取り決めが具体的なほど判断しやすい。

Skebでは完成品を納品し、依頼者との修正交渉は行わない。納品後に加筆や変更を求める場合も、元の取引のリテイクとして扱う方式ではない。段階的な承認が必要な案件をSkebで受けると、依頼者が期待する確認工程を用意できない。逆に完成までの判断を任される案件なら、制作中の返信に時間を割かずに進められる。

1万円・3万円・6万円:出金前の手取りを比べる

SKIMAの料金案内では、オプションを含む個別販売総額が1,000~20,000円なら販売手数料22%、20,001~50,000円なら16%、50,001円以上なら11%で、売上金の振込申請には別途385円がかかる。料率は区分を超えた部分だけではなく、該当する取引総額に適用される。追加オプションや取引中の増額があれば、最終的な総額で区分を見直す必要がある。

Skebのクリエイターガイドラインでは、納品時に差し引くリクエスト手数料は最大9.8%、募集の継続または連携したXプロフィールへの所定URL掲載という条件の一方を満たすと8.3%、両方を満たすと6.8%で、銀行口座への出金手数料は申請1回につき458円とされる。割引率は個々のリクエストが条件を満たす場合の数字で、誰でも常に6.8%になるわけではない。

以下は追加料金のない同額の依頼を受け、各サービスの販売・リクエスト手数料だけを引いた条件付きの計算例だ。銀行口座への出金費用や税金はまだ引いていない。

  • 1万円:SKIMAは手数料2,200円で7,800円。Skebは9.8%なら9,020円、8.3%なら9,170円、6.8%なら9,320円が残る。差は1,220~1,520円。
  • 3万円:SKIMAは手数料4,800円で2万5,200円。Skebは9.8%なら2万7,060円、8.3%なら2万7,510円、6.8%なら2万7,960円。差は1,860~2,760円。
  • 6万円:SKIMAは手数料6,600円で5万3,400円。Skebは9.8%なら5万4,120円、8.3%なら5万5,020円、6.8%なら5万5,920円。差は720~2,520円。

同じ価格なら、この例ではSkebの出金前手取りが多い。ただし差額は金額に比例して広がるわけではない。SKIMAは5万円を超える区分で取引総額にかかる料率が下がるため、6万円案件の通常料率同士の差は1万円案件より小さい。SKIMAで差分制作などを有料オプションにする場合は、売上だけでなく適用料率も変わり得る。

売上の受け取りと、手数料差に含まれない作業

SKIMAのコミッションでは、購入者が納品を承諾した時点で売上金が反映される。現金化には本人確認、振込先口座の確認、振込申請が必要だ。Skebでは納品時にリクエスト手数料が差し引かれ、銀行口座へ出金する際には別の費用がかかる。上の計算例を銀行への最終入金額として扱うと、どちらのサービスでも出金分を多く見積もってしまう。

出金を依頼ごとに行うか、売上をまとめて行うかでも、固定の出金費用を負担する回数は変わる。それ以上に選択を左右するのは、手数料差と引き換えにどの作業を引き受けるかだ。仕様の相談やラフ確認を商品に含め、その時間を価格に反映させるならSKIMAの取引方式に意味がある。完成までの裁量を保ち、依頼者との往復を仕事に含めないなら、Skebの方式と手取りの組み合わせが合いやすい。

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