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Patreonの都度課金が終了へ、移行前に決める月額と告知手順

|著者: QUASA編集チーム|2 分で読めます| 17
Patreonの都度課金が終了へ、移行前に決める月額と告知手順

Patreonで都度課金を使うクリエイターは、2026年11月1日までにサブスクリプション課金へ移る必要がある。直近3カ月の有料投稿数から月額案を作り、Patreon Product Supportへ申請したうえで、確定した価格と移行日を既存支援者へ1カ月前までに知らせるのが基本の流れだ。

Patreonの移行FAQ によると、完了期限は2026年10月31日午後11時59分(米国太平洋時間)で、未対応のアカウントは推奨倍率で自動移行され、倍率への同意または価格変更まで請求が停止される。変更は一度限りで、都度課金には戻せない。

1.申請は9月30日を安全側の目安にする

Patreonの移行期限から逆算し、申請、価格確定、1カ月前の告知を配置した作業工程

公式ページには個別支援の申請期限について異なる記載がある。移行FAQは冒頭で10月15日、本文で9月30日とし、都度課金向け手順は冒頭で10月15日、末尾で10月1日としている。遅い日付を前提にせず、実務上は9月30日までの申請を安全側の目安にしたい。

都度課金向けの公式移行手順 では、Product Supportとの価格調整、支援者への最低1カ月の周知期間、依頼件数によって所要期間が変わるとしている。移行日はサポートとの調整で決まるため、期限当日に設定画面だけで切り替えることはできない。

  1. 直近3カ月の有料投稿数と各ティアの現行単価を集計する。
  2. 共通倍率と月額案を作り、デスクトップ版の設定から移行を申請する。
  3. Product Supportと価格、移行日、既存支援者の月間上限の扱いを確認する。
  4. 日程確定後、既存の有料支援者へ遅くとも移行の1カ月前までに告知する。
  5. 完了メールを受け取り、ティア表示と新規加入時の決済を確認する。

2.3カ月平均から共通倍率を決める

有料投稿がゼロの月も含む3カ月平均から、各ティアの月額案を算定する手順

月額案は、作品1件当たりの現行価格に、直近3カ月の有料投稿数を基にした倍率を掛けて計算する。有料投稿がなかった月もゼロとして平均に含まれ、Patreonが示す倍率以下の整数を選べる。現行単価をそのまま月額にするなら1倍を選ぶ。

倍率はすべてのティアに共通で、ティアごとに変えることはできない。次のワークシートで上限となる倍率と各ティアの月額案を整理してから、提供頻度や特典内容に合う整数を選ぶ。

  • 1カ月目の有料投稿数:__件
  • 2カ月目の有料投稿数:__件
  • 3カ月目の有料投稿数:__件
  • 合計:__件 ÷ 3 = 平均__件
  • 選択する整数倍率:__倍
  • 各ティアの現行単価 × 倍率 = 月額案

条件例として、有料投稿が3件、0件、3件なら平均は2件で、倍率は2まで選べる。作品1件当たり500円のティアは月額1,000円、1,000円のティアは月額2,000円になる。提供量との釣り合いを考えて1倍を選ぶことも可能だ。

平均値だけで機械的に決める必要はないが、選択できる倍率には上限と整数という制約がある。今後の提供頻度が直近3カ月より低くなる見込みなら低い倍率を検討し、特典を組み直す予定がある場合は、移行時の価格決定と移行後のティア再設計を分けて考える。

3.既存支援者の請求日と月間上限を確認する

移行後も全員の請求日が同じ方式になるわけではない。移行前からいる有料支援者は翌月1日に請求され、移行完了後に加入する新規支援者は加入時に決済されて、以後は毎月同じ日が請求日になる。たとえば12日に新規加入すれば、通常の次回請求日は翌月12日だ。

既存支援者が都度課金で設定していた月間上限は、移行後の請求にも反映される。月額2,000円となるティアでも、従来の上限に基づく金額が1,000円なら、その支援者は同じティアに在籍したまま月額1,000円となる場合がある。このため、移行直後には同じティア内で請求額が異なることがある。

注意したいのは、移行後にティアを再価格設定すると、既存支援者の月間上限が削除される点だ。上限を維持したまま新価格を導入する場合は、新しい価格を新規支援者だけに適用する設定を使う。申請前に、月間上限のある支援者、その想定請求額、既存支援者へ将来の価格変更を適用するかを整理しておくと、告知内容を確定しやすい。

4.デスクトップから申請し、iOS価格を別に確認する

申請できるのは、公開中で良好な状態にあるPatreonページだ。デスクトップ版で「Settings」から「Billing and payouts」を開き、「Billing Schedule」の案内にある「Get started」を選ぶ。概要を確認して「Send request」を送信すると、画面上の確認メッセージとメールが届く。

申請時には、3カ月分の有料投稿数、各ティアの現行単価、希望倍率、月額案、月間上限の扱いを手元に置く。移行日を決めるのはProduct Supportとの調整後なので、確認前の告知に確定日を書かない。価格と日程がそろってから公開投稿の予約日を決める。

iOSアプリ内の販売価格は、都度課金から月額へ換算する倍率とは別の設定である。iOSアプリ内購入の公式説明 では、対象となる新規購入について、Appleの手数料を補うためアプリ内価格を上げる既定設定と、他の販売経路と同額にしてクリエイター側が手数料を負担する設定が示されている。日本を含む米国外ではiOSアプリ内購入の影響があり得るため、Web、Android、iOSで表示される価格を告知前に確認する。

5.告知は金額、日付、請求条件を一つにまとめる

確定した月額と移行日を基に、既存・新規支援者の請求日の違いを告知する内容

告知は移行日が決まってから、既存の有料支援者全員が閲覧できる投稿として公開する。期限は遅くとも支援者が月額制へ移る1カ月前で、料金体系の変更だけでなく、自分に適用される金額と請求日を判断できる内容が必要だ。

  1. 作品ごとの変動課金から固定月額へ変わること。
  2. 確定した移行日と、既存支援者の請求が翌月1日になること。
  3. 各ティアの新しい月額と、移行後も提供する特典。
  4. 月間上限を設定している支援者は、ティア表示額より請求額が低くなる場合があること。
  5. ティアや支援額を変更する方法と、質問の連絡先。

告知文で倍率の計算過程を長く説明する必要はない。支援者に必要なのは、固定月額への変更理由よりも、いくら、いつ請求され、特典が変わるのか、条件を変えたい場合に何をすればよいかである。月間上限を維持できる条件も、対象者が判断できるよう明記する。

移行完了後は、Patreonからの確認メールとティア表示を照合する。表示が「Per creation」から「Per month」へ変わっていること、新規支援者に正しい加入時価格が示されること、既存支援者の翌月1日請求と月間上限が合っていることを確認すれば、必要な移行作業は完了する。

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