Substackで読者別CTAを出し分ける、RSSには未登録者版が出る

SubstackのAudience-specific contentを使うと、一つの投稿内に読者別のブロックを挿入し、Not subscribed、Free subscribers、Paid subscribers、Founding subscribersの各状態に異なる文章やCTAを表示できます。共通本文を複製せず、投稿の一部分だけを購読状態に合わせて切り替える仕組みです。
メール、Web、Substackアプリでは読者の購読状態に対応する内容が表示されます。一方、Substack公式ヘルプの仕様 では、RSSフィードと検索クローラーは各読者別セクションのNot subscribed版を見ると説明されています。公開前はPreviewで四つの状態を切り替え、対象外向けの「For everyone else」も含めて確認する必要があります。
四つの状態に割り当てる内容を決める
最初に決めるのは文章の違いではなく、各読者に次に取ってほしい行動です。Substackの機能紹介 によると、文章、ポッドキャスト、動画の投稿で、別々の投稿を作らずに購読状態別のセクションを設けられます。同じ機能をCTAの調整に使う事例も紹介されています。
- Not subscribed:配信内容や購読後に得られるものを示し、登録ページへ案内する。
- Free subscribers:登録済みの読者に再登録を求めず、有料購読の対象コンテンツや特典を伝える。
- Paid subscribers:不要なアップグレード訴求を外し、続編、アーカイブ、イベント、商品などへ案内する。
- Founding subscribers:専用特典があれば利用方法を示し、差がなければPaid subscribers向けの内容と共通化する。
四状態すべてに別の文章を用意する必要はありません。PaidとFoundingに同じ案内を出すなら、一つのブロックで両方を対象にできます。差のない区分まで分けると、後から価格やリンクを直す箇所が増えるため、必要な分岐だけを作るのが安全です。
Audience-specific contentを挿入する

設定は記事、動画、ポッドキャストの下書きエディターで行います。ブロック内にはテキスト、画像、埋め込みなど、通常の投稿エディターで扱える種類のコンテンツを入れられます。
- 対象の投稿を下書きエディターで開く。
- ツールバーの「More」から「Audience-specific content」を選ぶ。
- 無料読者用または有料読者用のテンプレートを選ぶか、「Custom」を選択する。
- 「Audience」でNot subscribed、Free subscribers、Paid subscribers、Founding subscribersのうち、表示対象を一つ以上指定する。
- ブロック内に対象読者向けの文章、リンク、CTAなどを入力する。
- 対象外の読者にも代替表示が必要なら、任意の「For everyone else」を追加する。
- 「Preview」で各購読状態の完成形を確認する。
「For everyone else」は、Audienceで選ばなかった読者に見せるフォールバックです。たとえばPaidだけにイベント申込リンクを出す場合、その他の読者には一般向けの案内を表示できます。フォールバックを置かない設計では、そのブロックが消えても前後の見出しや接続語が自然につながるようにします。
CTAは読者が完了済みの行動を避ける
出し分けの要点は、同じボタンの文言を四種類作ることではありません。未登録者には購読、無料読者には有料化の判断材料、有料読者には次のコンテンツというように、現在の関係に合わない依頼を取り除くことです。
ニュースレター運営者Gabby Gazdagの 読者別CTAの使用例 では、未登録者には購読ボタン、無料読者には有料版の案内、有料読者には次の記事や商品、Founding読者には有料読者と共通または専用の案内を表示しています。効果測定の結果ではなく、読者の状態とCTAを対応させる設計例として捉えるべき内容です。
条件付きの例として、投稿末尾だけを分岐させる方法があります。本文は全員に共通で見せ、末尾では未登録者に無料登録、無料読者に有料化、有料読者とFounding読者に関連記事を案内します。管理する共通本文を一つに保ちながら、読後の導線だけを変えられます。
メール、Web、アプリ、RSSの表示を整理する

読者別に変化するのはAudience-specific contentとして設定した部分です。共通本文はそのまま表示され、各ブロックについて配信先が読者の状態を判定し、該当する内容を選びます。
- メール:受信者の購読状態に対応するブロックが本文に入る。共通本文からCTAへのつながりも状態別に確認する。
- Web:判定された購読状態に応じて内容が変わる。未登録者として見える版にも、単独で意味が通る案内を置く。
- Substackアプリ:アプリ上の読者の購読状態に対応する内容が表示される。
- RSS:Audience-specific contentの各セクションはNot subscribedとして評価される。Not subscribedを対象にした内容、または未登録者に適用されるフォールバックが外部へ出ても問題ないか確認する。
- 検索クローラー:RSSと同様にNot subscribed版を見るため、検索結果に触れてほしくない会員専用情報を未登録者向け表示へ含めない。
したがって、割引コード、会員専用リンク、Founding向け特典をNot subscribed向けブロックや未登録者にも適用される「For everyone else」に入れるべきではありません。RSS読者を購読ページへ案内するなら、未登録者向けの文章だけを読んでも目的とリンク先が分かるCTAにします。
PreviewとFor everyone elseを公開前に点検する

Previewではブロック単体ではなく、投稿全体を四つの状態で読みます。分岐によって文章が消えた結果、見出しだけが残る、接続語が途切れる、締めの文章が重複するといった問題も確認対象です。
- Not subscribedで購読CTAが表示され、限定情報が含まれていないことを確認する。
- Free subscribersで再登録を求めていないか、有料化の判断材料が表示されるかを確認する。
- Paid subscribersで不要な購読訴求が消え、約束した内容と次の導線が見えるかを確認する。
- Founding subscribersで専用ブロック、またはPaidと共通のブロックが意図どおりに表示されるかを確認する。
- 各状態で「For everyone else」が適切に出るか、フォールバックを省いた箇所に不自然な空白がないかを確認する。
- 最後にNot subscribed版を、RSSと検索クローラーから見える内容として読み直す。
初めて使う場合は、投稿末尾のCTAだけを分岐させると表示関係を把握しやすくなります。公開後にブロックを編集したときも四状態のPreviewを見直し、一つの区分だけ古い価格、期限、リンクが残っていないかを点検します。
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