
STORES予約かRESERVAか、月50件の先で追加料金が効く

STORES予約とRESERVAは、無料枠がともに月50件の予約サービスだ。無料枠を超えた単店で予約受付を中心に使うなら、年払いの基本料金はRESERVAのほうが低い。ただし、LINE連携やスタッフ管理を加えると必要なプランと月額が変わる。
店頭の会計や物販の履歴まで予約情報と結びたい店舗には、STORES予約のPOS連携が選択理由になる。両社を比べる際は、予約サイトだけの固定費と、LINE、決済、レジを含む店舗全体の費用を分けて考えると、料金差の意味が見えやすい。
無料枠は同じでも、先に当たる上限が違う
STORES予約の公式料金表では、フリーは月間予約50件・公開予約ページ2件、年間契約のスモールは月額9,790円・月間予約200件・公開ページ10件、チームは月額19,690円・月間予約300件・登録スタッフ3人と示されている。LINEミニアプリ連携はスモール以上で月額4,400円、POSレジ連携に必要なSTORESのスタンダードプランは月額3,300円からだ。有料プランの予約上限を超える場合は、50件ごとに1,078円を払って受付可能数を追加できる。
RESERVAの公式料金プランでは、フリーは月間予約50件・登録顧客250件、年払いのブルーは月額換算3,850円・月間予約200件、シルバーは月額換算6,600円・月間予約500件だ。LINE連携はフリーから使える月額3,300円のオプションで、オンラインカード決済の手数料は4.9%。有料プランは無料登録後にアップグレードする方式で、銀行振込を選ぶと12カ月分を一括で支払う。
予約数は、平均的な月より繁忙月を基準にしたい。無料枠に収まる月が多くても、予約メニューや拠点ごとに公開ページを増やすSTORES予約の店舗では、件数より先にページ上限に当たることがある。RESERVAでは予約件数とは別に登録顧客数も見る必要があり、リピーターの履歴を蓄積する店ではこの上限が効く。
有料枠への移行にも違いがある。STORES予約は上限を超えた受付数を追加購入できるため、一時的な増加と継続的な増加を分けて考えられる。RESERVAは基本料金が低い一方、必要な機能が上位プランに限られるなら、そのプランの料金を起点に計算する必要がある。
予約件数と店舗数で月額を重ねる
次の金額は、上記の税込公開料金を使った条件付きの月額試算だ。年払いを選び、カード決済手数料、LINE公式アカウント側の費用、個別見積もりが必要な費用は含めない。複数店舗は各店に別の予約サイトを設ける仮定とし、予約サイトを統合する場合は別に示す。
- 月50件・単店:予約受付だけなら両社とも基本料金は0円。LINEで予約受付と通知も行う場合、RESERVAはフリーにオプションを加えて月3,300円。STORES予約はスモール以上が必要なので、年契約のスモールとLINEミニアプリ連携で月14,190円となる。無料枠内でも、欲しい機能によって固定費は変わる。
- 月200件・単店:予約受付の基本料金はSTORES予約のスモールが月9,790円、RESERVAのブルーが年払いで月3,850円相当。LINE連携を加えると、それぞれ月14,190円と月7,150円相当になる。STORES予約でスタッフごとの予約管理が必要ならチームを起点とし、LINEも加えた固定費は月24,090円となる。
- 複数店舗:仮に2店舗がそれぞれ月200件を受け、予約サイトを独立運用するなら、スモールを各店で契約するSTORES予約は月19,580円、ブルーを各店で年払い契約するRESERVAは月7,700円相当。両店にLINE連携を加える条件では、単純合算はそれぞれ月28,380円と月14,300円相当になる。これは店舗間で予約サイトや顧客情報を統合する料金ではない。
予約メニューを一つの総合ページにまとめる場合、RESERVAの多店舗管理の利用条件では、表示できるのはシルバー以上の予約サイトのメニューで、試用期間後の管理サービスは月額22,000円とされる。したがって同じ仮定で両店をシルバーにすると、年払いの基本料金と多店舗管理を合わせて月35,200円相当、両店のLINE連携も加えれば月41,800円相当になる。各店を独立して運用するだけなら、この統合費用は計上しない。
STORES予約の複数店舗向けプランの公開価格を、そのまま上の独立サイトの単純合算と比較するのは適切ではない。店舗を横断して管理したい範囲や、予約・レジの契約をどう組み合わせるかによって条件が変わるためだ。複数店舗の比較では、まず「各店が別々に予約を受ける」のか「本部が一括管理する」のかを揃える必要がある。
LINE連携とスタッフ管理で料金差はどう変わるか
LINE公式アカウントのメニューに予約ページのURLを置くことと、LINE上で予約を受け付け、確認やリマインドを送る連携は、必要な機能が異なる。試算に含めたのは後者の料金だ。LINEを単なる入口として使う店なら、予約システム側の有料連携を前提にせず、顧客にどこまでの操作と通知を提供したいかで判断できる。
STORES予約ではLINEミニアプリ連携を使う時点でスモール以上になり、無料枠に収まる店でも基本料金とオプション料金が発生する。RESERVAではフリーのままLINE連携を追加できるため、予約数が少ない段階からLINEでの受付が必要な店には費用面の差が大きい。予約が増えれば双方とも基本プランの上限を見直すが、LINEの追加料金は基本料金とは別に残る。
スタッフ管理は「従業員が予約一覧を見る」だけなのか、「顧客が担当者を指名し、担当者ごとの空き枠で予約する」のかで要件が変わる。STORES予約のスモールには登録スタッフ枠がなく、スタッフ別の予約管理にはチーム以上を起点にする。月間の予約件数がスモールの範囲に収まっていても、担当者単位の運用を要する店では件数だけで最安プランを選べない。
RESERVAにはスタッフ指名タイプがあり、担当者のシフトや指名料などを設定できる。ただし、現場スタッフへ管理権限まで渡したい場合は、指名予約ができることとサブ管理者に付けられる権限を分けて見る必要がある。同じ「スタッフ対応」の比較でも、顧客向けの予約画面と店内の権限管理では必要な機能が違う。
POSと決済は基本料金の外側に置く
来店時の会計や物販も一緒に扱うなら、STORES予約には予約情報をPOSへ自動でつなぐ選択肢がある。STORES レジの案内では、予約情報をレジへ連携し、サービスと物販の会計データをまとめて扱えるとしている。POSを含むスタンダードプランは年間契約で月額3,300円だが、予約システムの機能をさらに拡張する場合は別途申し込みが必要とされる。
このため、レジの月額だけを予約プランへ機械的に足した額を、契約できる最終価格として示すことはできない。予約受付に必要なプラン、POSで使う機能、店舗数を揃えたうえで組み合わせを確認する必要がある。それでも、店頭販売の履歴を予約した顧客と結びたい店にとって、POS連携は基本料金の差だけでは表せない便益だ。
オンラインカード決済は、固定の月額料金とは別に、決済した売上に応じて費用が増える。条件を示すため、RESERVAで事前決済の対象売上を仮に月10万円と置くと、掲載料率による手数料は4,900円となる。ブルーの年払い月額換算額とLINE連携を使う例なら、固定費の月7,150円相当にこの変動費が加わる。
STORES予約の事前決済には適用条件によって異なる料率が示されている。両社の決済費用を比べるときは、予約件数ではなく、事前決済に回す売上と適用される料率を使う必要がある。店頭で支払う予約が中心なら、オンライン決済の手数料を全予約の売上に掛ける計算は実態から離れる。
年払いの安さと、店に必要な運用を合わせる
ここで使った有料プランの基本料金は、年払いまたは年間契約の月額換算だ。月々の表示額だけで比較すると、契約期間中に用意する資金を見落とす。特にRESERVAを銀行振込で契約する場合は一括払いになるため、月額換算の安さと初回の支払額は別の判断になる。
予約受付が主目的で、月間の件数が増えても固定費を抑えたい単店にはRESERVAが合いやすい。LINEでの予約受付を早くから使いたい場合も、無料プランにオプションを加えられる。一方で、公開ページ、担当者の権限、広告表示などの要件で上位プランが必要になれば、ブルーを使った試算から費用は変わる。
予約と店頭会計、物販の履歴をまとめたい店にはSTORES予約を検討する理由がある。費用差に見合うかは、POS連携で実際に使う範囲と必要な予約プラン次第だ。複数店舗なら、各店の予約サイトを独立させる場合と総合ページに集める場合を混ぜずに比べると、追加料金がどこから生じるかを判断できる。
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