MOSHとSTORES予約、個人講座はどちらが安い?

|著者: QUASA編集チーム|2 分で読めます
MOSHとSTORES予約、個人講座はどちらが安い?

個人講座をカードで事前販売するなら、STORES予約の無料枠に収まる間は、通常料率のMOSHより決済費用が低い。STORES予約の料金表では無料プランの上限は月50件・予約ページ2件で、事前カード決済は中小特別料率の適用時に5.2%から。一方、MOSHの料金表では無料プランでも予約・決済・顧客管理を利用でき、年間決済額1,200万円未満のStripeカード決済は6.5%+99円/件となる。

ただし、月50件を超えた直後はSTORES予約の有料プラン料金が加わり、講座単価によってはMOSHのほうが安い。さらに、オンライン講座の開催連携、LINE上での予約受付、購入者向け会員サイトの要否をそろえないと、手数料だけの比較では必要な費用を見落とす。

費用を比べる条件

以下は2026年11月1日に確認した公開料金による試算。講座の販売価格を税込5,000円または税込1万円とし、各月の予約1件につき同額のカード事前決済が1回成立すると仮定する。比較対象は予約・販売プランの料金と決済手数料で、返金、振込、追加オプション、外部の配信サービスの費用は含めない。

STORES予約の事前決済手数料の案内では、STORESのフリープラン加入時は通常5.5%、中小特別料率の適用時は5.2%で、決済ごとの固定額はない。中小特別料率には申請と認可が必要だ。主な試算では5.2%の適用を受け、別契約のSTORESスタンダードプランには加入しないものとする。

MOSHは月額無料のFREEプランと通常のStripeカード決済を使う。STORES予約は月50件までフリープラン、51件以上ではスモールプランを使う。スモールの月額換算9,790円は年契約で期間分を一括払いする条件の料金であり、ひと月だけ9,790円を払って終了できるわけではない。短期開催なら、この契約期間も費用差に含めて考える必要がある。

月10件・50件・100件の試算

個人講座の月間予約が増え、STORES予約の無料枠とMOSHの決済費用の差が変わる様子

MOSHの費用は「売上×6.5%+99円×決済件数」、STORES予約は「売上×5.2%+該当プランの月額換算料金」で計算する。MOSHの99円は販売額全体に一度だけ加わる額ではなく、決済が成立するたびに発生する。以下はいずれも月間の税込販売価格と予約件数を固定した条件付きの計算結果だ。

  • 月10件。5,000円の講座なら月間売上は5万円で、MOSHの費用は4,240円、STORES予約は2,600円。1万円の講座なら売上10万円で、MOSHは7,490円、STORES予約は5,200円。予約数は無料枠内のため、両者とも月額料金を加えていない。
  • 月50件。5,000円の講座なら売上25万円で、MOSHは21,200円、STORES予約は13,000円。1万円の講座なら売上50万円で、MOSHは37,450円、STORES予約は26,000円。STORES予約では無料プランの予約上限にちょうど達する。
  • 月100件。5,000円の講座なら売上50万円で、MOSHは42,400円、STORES予約はスモールの月額換算料金を含め35,790円。1万円の講座なら売上100万円で、MOSHは通常料率を仮定して74,900円、STORES予約は61,790円。MOSHの特別料率が適用される場合は結果が変わる。

この条件では、月10件、50件、100件のいずれもSTORES予約が安い。ただし月100件の結果だけを見て、無料枠を超えたすべての月にも当てはめることはできない。STORES予約には月50件を超えた時点でプラン料金が加わるため、その境目に費用の逆転が生じる。

無料枠を超えた直後の逆転

5,000円の講座が月51件売れた場合、通常料率のMOSHは21,624円、STORES予約のスモールは23,050円となり、MOSHが1,426円安い。STORES予約の5.2%とMOSHの6.5%+99円の差は、5,000円の決済1件当たり164円。この差がスモールの月額換算9,790円を上回るのは月60件からで、その時点ではMOSHが25,440円、STORES予約が25,390円になる。

講座単価が1万円なら、決済1件当たりの差は229円に広がる。月51件の時点でMOSHは38,199円、STORES予約は36,310円となり、スモールの料金を含めてもSTORES予約が安い。つまり無料枠を超えた後の結論は、予約件数だけでなく単価にも左右される。STORES予約で中小特別料率が認可されず通常の5.5%になる場合も、ここまでの5.2%による試算をそのまま使うことはできない。

スモールプランの予約上限は月200件で、有料プランでは上限を超えた予約を50件ごとに税込1,078円で追加できる。これはカード決済手数料とは別の費用だ。複数の講座を並行して売るなら、件数のほかに予約ページ数も見る必要がある。無料プランは2ページ、スモールは10ページまでなので、月50件以内でも公開したい講座の構成によってプランが変わり得る。

料率を下げる契約は別に考える

STORESのスタンダードプランは、予約システムのスモールプランとは別の契約だ。年契約・月払いで月額税込3,300円から利用でき、事前カード決済料率は通常3.6%、中小特別料率も認可されれば3.3%になる。予約システム側の有料プランに変えるだけでは、この決済料率には下がらない。

5.2%と3.3%の差は売上の1.9%。したがって、ほかの条件が同じなら、カード売上が月約17万3,685円を超えると料率差による節約額が月額3,300円を上回る。例えば5,000円の講座が月50件なら、スタンダードプランと3.3%の適用を仮定した費用は11,550円。月100件なら予約システムのスモールも必要になり、合計は29,590円になる。この契約は決済費用を下げるもので、無料プランの月間予約上限を広げるものではない。

MOSHは年間決済額1,200万円以上のStripeカード決済について4.5%+99円/件を示しているが、特別料率には申請と利用見込みを含む確認が伴う。1万円の講座を月100件販売し続け、料率が適用された場合の月当たり費用は54,900円となる。同じ条件でSTORES予約を5.2%・スモールで使う費用61,790円より低い一方、STORESスタンダードプランと3.3%の優遇料率も適用できれば46,090円となる。売上が大きい場合ほど、両社で実際に認められる料率をそろえた比較が必要だ。

オンライン講座、対面教室、会員サイトで変わる選択

MOSHの会員サイトで、購入者向け講座の教材を段階的に届ける仕組み

オンライン講座では、開催リンクの発行まで予約とつなげたいかが分かれ目になる。STORES予約のプラン表ではZoom連携はフリープランに含まれず、スモール以上で利用できる。ネトデジの機能比較ではMOSHのZoom連携も示されている。月間予約が無料枠内でも、STORES予約でZoom連携を必須とするなら、フリープランの費用試算はその運用に対応しない。

対面教室で日時ごとの受付や現地支払いを重視するなら、STORES予約のフリープランでも基本的な予約受付は可能だ。ただし、回数券・月謝はフリープランで販売できても、購入済みの回数券・月謝を使った予約受付はスモール以上に限られる。継続レッスンを回数券で運営する場合は、販売機能だけでなく、その権利を毎回の予約に使えるプランかどうかが費用に直結する。

教材や録画を購入者だけに継続公開したい場合は、MOSHの会員サイト機能が選択肢になる。決済に応じた閲覧権限の切り替えに加え、講座の内容を購入後に段階的に公開できる。会員サイトを公開するには月額2,980円からのGROWプランが必要なので、この用途では無料のFREEプランの決済費用にGROWの月額も加えて比べる。

LINEで必要な動作も区別したい。MOSHのFREEプランには月200通までのLINE配信枠がある。一方、STORES予約でLINE上の予約受付、予約完了通知、リマインドを使うLINEミニアプリ連携は、スモール以上に月額税込4,400円を加えるオプションだ。受講者への配信をしたいのか、LINE内で予約を受けたいのかによって、比較すべき機能と固定費は異なる。

カード事前決済と基本的な予約受付だけなら、月50件以内ではSTORES予約が費用面で有利になる。5,000円の講座が月51〜59件という境目では、今回の条件ならMOSHが安い。購入者向けの教材公開を販売の中心に置く場合はMOSHのGROW、回数券による予約やLINE上の予約受付が欠かせない場合はSTORES予約のスモールと必要なオプションを含めて判断するのが妥当だ。

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