PR TIMESか@Pressか、3万円より社内工数で選ぶ

|著者: QUASA編集チーム|2 分で読めます
PR TIMESか@Pressか、3万円より社内工数で選ぶ

原稿を社内で仕上げ、配信先も選べるなら、PR TIMESが候補になる。PR TIMESの料金案内では従量課金が1件3万円(税抜)で、原稿とメディアリストは企業が管理画面で用意する。人による校正や媒体選定を頼みたい会社は、@Pressのライトプラスまで比べる必要がある。

費用を抑えながら文章や送付先の提案を受けたいなら、@Pressのスマート配信SHOTは1回2万5000円で、AIによる原稿作成・校正と媒体選定を利用できる。ただし、提案された文章と送付先を確認するのは利用企業だ。少人数の会社では、請求額に加え、原稿の事実確認、修正、承認、掲載結果の確認に使う時間が選択を左右する。

同じ配信料でも、任せられる作業は違う

PR TIMESの通常の配信では、企業が原稿を登録し、届けたい媒体を選ぶ。閲覧数や転載サイト数などの分析データは利用できるが、その数字を社内向けにどう整理するかは自社の仕事になる。原稿作成には別料金のオプションもあるため、初稿から外部に任せる場合は配信料だけで予算を組めない。

@Pressのサポート配信の案内では、ライトプラスは1回3万9800円(税抜)。専任スタッフが原稿を校正し、配信先を選定して、配信後は掲載結果を報告する。初回限定の6回チケットは19万6800円、12回チケットは38万1600円で、これら複数回チケットの有効期限は1年間だ。返金や次年度への繰り越しはないため、予定本数が固まっていない会社は単発購入とも比べたい。

「@Pressのライトは3万円」という古い比較を、そのまま現在の選択肢に入れると料金と支援範囲を取り違える。@Pressのライトプラン販売終了の案内によると、旧ライトプランの新規販売は2025年8月4日に終了した。現在比較するのは、AIが提案するSHOTと、人が校正・選定するライトプラスだ。旧プランのチケットを持つ利用者には別の扱いがあるが、新規契約の料金表には混ぜない。

年1本・6本・12本の支払額

以下は税抜の公表料金から計算した配信料で、予定本数を1年以内にすべて配信する場合の比較だ。PR TIMESとSHOTは都度購入、ライトプラスは都度購入に加え、初回限定チケットを使い切る場合を示す。社内人件費、原稿作成などの追加オプション費用は含めていない。

  • 年1本:PR TIMESは3万円、SHOTは2万5000円、ライトプラスは3万9800円。単発ではSHOTが最も安いが、人による校正と媒体選定、掲載結果の報告を求めるならライトプラスとの作業差を評価する。
  • 年6本:PR TIMESは18万円、SHOTは15万円。ライトプラスは単発購入なら23万8800円、初回限定の6回チケットを使い切れば19万6800円となる。
  • 年12本:PR TIMESは36万円、SHOTは30万円。ライトプラスは単発購入なら47万7600円、初回限定の12回チケットを使い切れば38万1600円となる。

ライトプラスのチケットを使い切る条件なら、PR TIMESとの差は年6本で1万6800円、年12本で2万1600円。1配信当たりに直すと、それぞれ2800円と1800円だ。人の校正、送付先の選定、掲載結果の整理によって社内で省ける作業がこの差額に見合うなら、単発価格が高いプランにも合理性がある。一方、配信する発表が減ればチケットの実質単価は上がる。

年間本数だけで月額プランを選ぶのも早計だ。PR TIMESの年間契約は月額7万円で、月ごとの配信上限があり、上限を超える月には追加料金が設定されている。年12本を月にほぼ1本ずつ出す想定なら、ここで計算した従量課金の方が支払額は小さい。短い期間に配信が集中する会社でも、月ごとの本数と契約期間を先に並べると、定額制を検討すべきか判断しやすい。

原稿から掲載確認まで、社内に残る時間

どの方式でも、発表内容の材料集めと最終承認は社内に残る。新商品の告知なら、仕様、提供条件、利用できる画像、問い合わせ先が確定しているかを担当部署に確認する必要がある。文章を外部のスタッフやAIが整えても、発表してよい事実かどうかは企業側が決める。ここを作業時間から外すと、支援付きプランの負担を小さく見積もりすぎる。

初稿と校正では作業の置き場所が変わる。PR TIMESの通常利用では社内で原稿を作り、修正して登録する。SHOTはAIによる文章や校正の提案を使えるが、固有名詞、価格、提供開始条件などの確認は社内で行う。ライトプラスではスタッフが原稿をチェックし、修正案を出す。広報専任者がいない会社にとっては校正の観点を洗い出す負担を減らせる可能性がある一方、修正案の確認と承認に要する時間は残る。

媒体選定でも、候補を作る作業と、その候補が発表内容に合うか判断する作業を分けたい。届けたい記者や媒体を把握している会社なら、PR TIMESで自らリストを管理しやすい。SHOTのAI選定を使う場合は候補を確認し、必要なら調整する。ライトプラスではスタッフが原稿に合わせて選定するが、企業は提示された配信先を確認して承認する。自社に既存の媒体リストがあるかどうかで、各方式の時間差は変わる。

配信後に見るものも同一ではない。PR TIMESで得られる閲覧・転載の分析データと、ライトプラスが報告する掲載メディアの結果では、確認する対象が違う。SHOTにも掲載結果を確認する画面があるが、結果を社内向けに整理する担当は必要だ。経営陣が知りたいのがリリースページの閲覧なのか、媒体による記事掲載なのかを決めておけば、調査と報告に要する時間を比べやすい。

配信先の数をどう比べるか

PR Compassの配信先比較では、1配信で選べる送付先をPR TIMESは最大300媒体、@PressはSHOTが320媒体、ライトプラスが360媒体と整理している。この数は送付枠の違いであり、特定の発表が掲載される確率を表すものではない。媒体リストを自社で選ぶのか、AIの候補を確認するのか、スタッフの選定を受けるのかという作業の違いと合わせて読む必要がある。

専門分野の発表で届けたい媒体が明確なら、送付枠の差よりも狙った相手を指定できることが重要になる。対象業界は分かっていても担当媒体を探す時間が取れない会社では、候補作成を任せられる方式の価値が大きい。ただし、候補数を増やすことと、発表内容に合う媒体を選ぶことは別の作業だ。配信後の評価でも、提携先への原文転載と、記者が制作した記事を分けて扱う方が、成果を読み違えにくい。

少人数企業の判断表

社内で原稿と媒体リストを管理できる会社には、PR TIMESの従量課金が合う。文章のたたき台や配信先候補を得たいが、提案を自社で確認できる会社にはSHOTが合う。人による校正、媒体選定、掲載結果の報告まで求める会社にはライトプラスが合う。これは掲載成果の優劣ではなく、配信の各工程を誰が担えるかによる選び分けだ。

  • 原稿作成・校正:初稿を誰が書くか、修正の往復を誰が担当するかを数える。ライトプラスでも発表の材料提供と最終確認は社内に残る。
  • 媒体選定:自社に使えるリストがあるか、候補の適合性を判断できる担当者がいるかを見る。AIやスタッフが候補を作っても、配信先への最終的な同意は必要だ。
  • 掲載確認:閲覧データを見るだけで足りるか、媒体の掲載結果を社内へ報告する必要があるかを分ける。後者に時間を取られるなら、報告を含むプランの価格差を評価できる。

社内時間を費用と合わせて考えるなら、過去の配信で初稿、校正、媒体選定、掲載確認に使った時間を工程ごとに分ける。たとえば社内時間を仮に1時間5000円と置くと、ライトプラス単発とPR TIMES従量課金の9800円差は約2時間分に当たる。実際に省ける時間は原稿の完成度や承認手順によって異なるが、年に繰り返す作業をこの差額と並べれば、自社に合う支援範囲が見えてくる。

関連記事:

共有:

ニュースレターを購読

Web3、AI、暗号資産の最新ニュースを受信箱にお届けします。

0