
ブラストメールかBenchmark Emailか、5000件で料金が逆転

読者5,000件への一斉配信では、ブラストメールのプラン表がLightの月額4,000円、1年契約時の初期費用5,000円を示し、WiLL Mailの料金比較はBenchmark Email Proの月額を7,900円としている。同じ読者数で12カ月使うと、初年度の基本料金と初期費用はブラストメールが53,000円、Benchmark Emailが94,800円。登録件数がこの規模なら、月1回の配信でもブラストメールのほうが安い計算だ。
小規模では順序が変わる。Benchmark Emailの公式料金表には、登録500件・月2,500通までの無料枠と、登録1,000件から月額2,500円のProがある。ブラストメールLightの基本料金は登録5,000件まで同じなので、読者が少ない間はBenchmark Emailの無料枠や低い月額が効き、件数が増えると定額の広い登録枠が効く。ただし、送信上限と自動化機能を考慮すると、月額だけでは選択を決められない。
読者数と配信回数で初年度はいくらか
試算では、読者数が年間を通じて変わらず、毎回全員に同じメールを送ると仮定した。Benchmark Emailは公表された月払い料金を12倍し、ブラストメールはLightまたはStandardを1年契約して半額になった初期費用を足す。いずれも追加ユーザー、オプション、契約開始月の日割り分は含めない。ブラストメールの掲載額は税抜きで、Benchmark Emailの参照した円建て表示とは税の扱いが揃っていないため、以下は請求総額ではなく公開料金による比較である。
- 500件:全員へ月1・2・4回なら、ドメイン認証後のBenchmark Email無料枠で初年度0円。月10回は5,000通となり無料枠を超えるため、Proの1,000件枠なら30,000円。ブラストメールLightは、どの頻度でも53,000円。
- 1,000件:月1・2・4・10回の各条件で、Benchmark Email Proは30,000円、ブラストメールLightは53,000円。Proの1,000件枠で月10回送ると、認証後の月間上限10,000通を使い切る。
- 5,000件:同じ4種類の頻度で、Benchmark Email Proは94,800円、ブラストメールLightは53,000円。全員への月10回は50,000通となり、Benchmark Emailの認証後の上限に達する。
- 10,000件:月1・2・4・10回の各条件で、Benchmark Email Proは142,800円。ブラストメールはLightの登録枠を超えるため、Standardの月額8,000円と初期費用5,000円で初年度101,000円となる。
この組み合わせでは、読者が500件または1,000件ならBenchmark Email、5,000件または10,000件ならブラストメールの基本費用が低い。料金が切り替わる理由は送信回数ではなく、Benchmark Emailの登録件数別の価格帯と、ブラストメールLightが5,000件まで同額であることだ。たとえば読者が1,000件を少し超えた場合は、Benchmark Emailで次の登録枠の料金が必要になる。表の端点だけでなく、実際の登録数を収められる枠で比べる必要がある。
500件で月10回という条件にも注意が要る。無料枠を超えるのは登録件数ではなく送信通数であり、Proの1,000件枠ならドメイン認証後の上限内に入る。反対に5,000件へ月1回しか送らなくても、登録先が5,000件ある以上、Benchmark Emailの1,000件枠は選べない。少ない頻度と小さい登録リストは、料金表では別の条件として扱われる。
ドメイン認証で使える送信枠は変わる

Benchmark Emailの表にある送信上限は、送信ドメインの認証を終えた場合の数字だ。無料枠は月2,500通、Proは契約した登録件数の10倍まで送れる。未認証なら無料枠は月1,000通、Proは登録枠の2倍までで、さらに月20,000通が上限になる。したがって500件へ月4回送る2,000通は認証後なら無料枠に収まるが、未認証の無料枠では足りない。
Proでも違いは大きい。1,000件枠から全員へ月4回送るなら4,000通なので、未認証時の2,000通には収まらない。5,000件枠から月4回送る20,000通も、未認証時の10,000通を超える。10,000件枠では、未認証時の上限が月20,000通に止まるため、全員向けの月4回や10回という試算は認証済みの条件でのみ成立する。
表の月10回は、認証後でも余裕を残す設定ではない。読者数と契約枠が同じなら、全員向けの10回配信だけでProの月間上限を使い切る。登録直後の案内、イベント告知、配信し直しを同じ月に加える運用なら、その通数も含めて考える必要がある。ブラストメールは登録アドレス数でプランを選び、配信通数を増やしても料金は変わらないため、頻度が変動する告知メールでは費用を読みやすい。
ステップ配信が必要なら、安いプラン同士では比べられない

読者登録日や購入日を起点に連続メールを自動送信するなら、ブラストメールはLightではなくStandard以上を使う。Standardは登録10,000件まで月額8,000円で、1年契約の初期費用を含めると初年度101,000円。読者5,000件でもこの機能を必要とする場合、Lightで計算した53,000円は選択肢にならない。一斉告知が中心か、登録後の連続配信まで担わせるかで、同じ読者数の費用が変わる。
Benchmark Emailは従来版のClassicと新しい製品で機能が異なる。Benchmark Emailの製品更新案内は、新しい製品にはオートメーション機能を含めておらず、今後の開発予定に位置づけている。従来版のステップメールの説明を、そのまま新しい製品の利用可能な機能として扱うことはできない。新規にニュースレター基盤を選び、連続メールが必須なら、この機能差は料金差より先に効く。
複数人で運用する場合もBenchmark Emailの費用は変わる。無料枠はユーザーを追加できず、Proの追加ユーザーは1人につき月額1,900円。条件付きの例として、登録1,000件のProを2人で使い、追加ユーザーを1人契約すると、月払いの初年度合計は52,800円になる。ブラストメールLightの53,000円にほぼ並ぶが、両製品で権限設定や作業分担の仕組みまで同じという意味ではない。原稿作成と配信承認を別の人が担うなら、必要な人数を含めた価格を見るべきだ。
長期費用では何が差を広げるか
ブラストメールの初期費用は契約時に加わるため、同じプランを続ければ翌年以降は月額の差が中心になる。読者5,000件では、公開された月払い料金をそのまま使うと、Lightの年間基本料金は48,000円、Benchmark Email Proは94,800円。配信頻度が増えてもLightの基本料金は変わらず、Benchmark Emailにはドメイン認証後も月間送信上限がある。一方、Benchmark Emailには年払いの選択肢があり、月払いを12倍した表は年払いの見積もりを表していない。
課金方式による頻度の影響は、一創の3年総額試算にも表れている。同試算は読者1万件で、ブラストメールStandardと通数課金型のblastengineを比較し、月2回では293,000円対288,000円、月4回では293,000円対432,000円としている。ここでの相手はBenchmark Emailではないが、登録件数で料金が決まる方式は、同じ読者へ繰り返し送るほど通数課金との費用差が広がることが分かる。
国内の個人事業者が定期ニュースレターを始めるなら、登録500件以内で送信数も無料枠に収まる間はBenchmark Emailが安い。1,000件でも月払いの基本料金はBenchmark Emailが低く、5,000件ではブラストメールLightが初期費用を含めても下回る。そこに登録後の連続メールが加わる場合はブラストメールStandard、複数人での運用が加わる場合はBenchmark Emailの追加ユーザー料金を含めて、使う機能に対応した総額で選ぶことになる。
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