
ジョブカンかKING OF TIMEか、10人では最低料金が効く

10人で出勤管理だけを有料契約する場合、ジョブカン勤怠管理は有料プランの料金案内にある最低月額が適用されて税別2,000円、4機能なら税別5,000円になる。同じ10人でKING OF TIMEは公式見積りの登録者1人月額300円から税別3,000円となり、勤怠管理・人事労務・給与・データ分析などを追加料金なしで利用できる。
出勤管理だけならジョブカンの月額が低く、ジョブカンで四つの勤怠機能を使うならKING OF TIMEの月額が低い。両社の料金は対象とする機能の範囲も違うため、まず必要な勤怠業務を決めてから人数を当てはめると、比較の意味が明確になる。
最低月額と課金対象人数
ジョブカン勤怠管理の有料プランは、出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理、工数管理から選ぶ。利用する機能が一つなら1人月額200円、二つなら300円、三つなら400円、四つなら500円だ。計算額が月額2,000円に届かない場合は、その最低料金が請求される。例えば少人数で出勤管理だけを選んでも、登録人数に200円を掛けた金額が請求額とは限らない。
ジョブカンの計算対象は登録された在職スタッフで、休職者も含む。管理者アカウントは対象外で、退職処理をしたスタッフも外れる。従業員名簿の人数と課金対象人数がずれる会社では、この区別を先にそろえたい。
KING OF TIMEのシステム利用料は登録人数に月額300円を掛け、固定基本料金はない。勤怠管理に加えて人事労務、給与、データ分析、システムログを使っても、この単価は変わらない。ただし、電子契約や有償サポートなどのオプションは別料金になる。以下は両社の課金対象人数が同じと仮定し、オプションや打刻機器を除いた税別の月額を比べる。
5人、10人、30人、100人の試算

ジョブカンの「勤怠のみ」は出勤管理だけを選んだ場合、「4機能」はジョブカン勤怠管理の四つの有料プランを選んだ場合だ。KING OF TIMEは機能数別の契約ではないため、どちらの列と比べても月額は同じになる。
- 5人:ジョブカンは出勤管理のみ2,000円、4機能2,500円。KING OF TIMEは1,500円。
- 10人:ジョブカンは出勤管理のみ2,000円、4機能5,000円。KING OF TIMEは3,000円。
- 30人:ジョブカンは出勤管理のみ6,000円、4機能15,000円。KING OF TIMEは9,000円。
- 100人:ジョブカンは出勤管理のみ20,000円、4機能50,000円。KING OF TIMEは30,000円。
5人で出勤管理だけを使う場合、ジョブカンは計算上1,000円でも最低月額の2,000円を支払うため、KING OF TIMEより500円高い。10人ではジョブカンの計算額が最低月額と一致し、KING OF TIMEより1,000円低くなる。単価だけを見ると見落とす、少人数での順位の入れ替わりだ。
30人と100人では、出勤管理のみのジョブカンに最低月額の影響はない。両社の単価差が人数に応じて月額差になる。一方、ジョブカンで4機能を使う列では、どの人数でもKING OF TIMEの月額が低い。ただし、ジョブカンの四つは勤怠管理内の機能であり、KING OF TIMEの料金には人事労務や給与も含まれる。同じ機能一式を買った場合の差額として表の数字を扱うことはできない。
使う機能が増えると境目はどう動くか
出勤管理だけなら、6人まではKING OF TIMEの月額が低く、7人からジョブカンが低くなる。7人のジョブカンは最低月額の2,000円、KING OF TIMEは2,100円という計算だ。10人で効いている最低月額は、その人数ではジョブカンの単価から計算した額とちょうど一致する。
ジョブカンで二つの機能を選ぶと、1人当たりの単価はKING OF TIMEと同じになる。ただし最低月額があるため、6人以下ではジョブカンの請求額が高く、7人以上で同額になる。三つ以上を選ぶ場合はジョブカンの単価が上がり、ここで比べた人数ではKING OF TIMEのシステム月額が低い。
機能を数える際は、料金表の名称より自社の運用に合わせて考えたい。出退勤の記録だけで足りるのか、シフト作成や休暇申請もシステム上で行うのかで、ジョブカン側の契約数が変わる。工数管理まで必要なら四つの機能を選ぶ構成になる。反対に、KING OF TIMEに含まれる給与や人事労務を当面使わないなら、それらを便益として過大に見積もる必要はない。
打刻方法と機器費用

打刻方法は、従業員がどこで働き、何の端末を使えるかで選択肢が変わる。ジョブカン勤怠管理の製品案内はICカードやGPSによる打刻、勤怠データのCSV・Excel出力を挙げ、給与計算を別サービスとの連携として示している。共有の出入口で打刻する職場と、外出先から打刻する人がいる職場では、同じ月額でも必要な構成が異なる。
KING OF TIMEの打刻方法一覧には、個人のPC・スマートフォンから使うWeb打刻、ICカード、顔認証などが載っている。個人の端末で打刻する方法は専用機器を買わずに使える一方、カードリーダーや認証端末を設置する方法には機器の購入費用が生じる。月額の試算だけで導入費用まで同じとは判断できない。
共用の打刻方法を選ぶなら、勤務場所ごとの設置台数を考える必要がある。直行直帰が多いなら、位置情報を使う打刻が実際の勤務場所に合うかが重要になる。従業員による打刻修正と管理者の承認も含め、普段の勤務の流れに沿って使える方法を比べれば、月額差のために運用を複雑にする選択を避けやすい。
給与計算まで含める場合

既存の給与ソフトを続ける会社では、勤怠データを渡せることに加え、必要な集計項目を渡せるかが選択を左右する。KING OF TIMEの給与ソフト連携の案内は、月別の勤怠データをCSVで出力して外部の給与ソフトに取り込む方法と、出力項目や並びを変更する方法を示している。ジョブカン勤怠管理でも勤怠データを出力できるが、取り込み先に必要な形へ整えられるかは利用する給与ソフトごとに異なる。
確認したいのは、所定・時間外・深夜の労働時間や休暇の扱いが、給与側の項目と一致するかだ。締め日後の修正がどの出力に反映されるかも、毎月の作業量に関わる。CSVを取り込む運用なら、出力の設定、取り込み後の確認、例外処理まで含めた手間が、システム利用料とは別の比較材料になる。
給与計算も同じサービスに移す予定なら、KING OF TIMEでは給与機能が勤怠管理の月額に含まれる。一方、ジョブカン勤怠管理の四つの有料機能に給与計算は含まれず、ジョブカン給与計算は別サービスだ。出勤管理だけの料金に別の給与サービスの費用を足す構成と、勤怠から給与までをKING OF TIMEで使う構成を比べるなら、勤怠管理だけの差額では結論を出せない。
関連記事:
関連記事
ニュースレターを購読
Web3、AI、暗号資産の最新ニュースを受信箱にお届けします。




