
pixivFANBOXかCi-enか、全年齢10%でも差は振込と導線に出る

pixivFANBOXの手数料案内と月額支援の独立比較によると、pixivFANBOXとCi-enの月額支援は全年齢のサービス手数料がともに10%、R-18はそれぞれ12.9%と13%だ。両サービスで銀行振込が行われる条件なら、全年齢では振込費用を負担するCi-enの入金額が多くなる。
少額売上では、振込前の手取りだけでなく、いつ受け取れるかも選択に関わる。pixivで作品を見ているファンが中心ならFANBOXへの案内を、DLsiteの作品ページが主な接点ならCi-enへの案内を考えやすい。料率、受取方法、既存ファンのいる場所を同じ順番で比べると、選ぶ理由が明確になる。
同じ料率でも、成人向け区分の基準は異なる
全年齢の10%は、支援額から差し引かれるサービス手数料の率であり、銀行口座に入るまでの費用をすべて含む数字ではない。成人向けではFANBOXの12.9%がCi-enの13%をわずかに下回るが、その差だけで振込後の入金額は決まらない。月額プランの売上と、買い切り記事やクラウドファンディングの売上も分けて考える必要がある。
FANBOXは支援が行われた時点のクリエイター設定に応じて料率を決める。Ci-enでは売上に紐づくコンテンツのレーティングが基準となる。FANBOXで月の途中にR-18設定を変更した場合は変更前後の支援に異なる率が適用されるため、その月の売上全体に一つの率を掛けた数字を確定額として扱うことはできない。
500円・1000円のプランを同じ件数で試算する
以下は、同じ価格の月額プランに同じ件数の支援が入り、返金や過去からの繰越残高がないという仮定の振込前受取額だ。まず支援一件からサービス手数料を引き、続いて同額の支援が十件あった場合を示す。プラン価格や支援件数は比較のための条件であり、実際の加入者数や売上の予測ではない。
- 全年齢・500円プラン:一件の手取りは両サービスとも450円。十件なら支援総額5000円に対し、振込前は両サービスとも4500円。
- 全年齢・1000円プラン:一件の手取りは両サービスとも900円。十件なら支援総額1万円に対し、振込前は両サービスとも9000円。
- R-18・500円プラン:一件の手取りはCi-enが435円、FANBOXが436円。十件ならそれぞれ4350円と4360円。
- R-18・1000円プラン:一件の手取りはCi-enが870円、FANBOXが871円。十件ならそれぞれ8700円と8710円。
FANBOXはサービス手数料を計算する際、一円未満の端数を切り捨てる。R-18の500円支援では手数料の計算結果が64.5円となり、一件ごとの手数料は64円、手取りは436円だ。十件の手取り4360円は、支援総額5000円に12.9%を一度だけ掛けて得る4355円とは異なる。総額を使った概算と決済ごとの計算を混同しないことが、少額プランでは特に大切になる。
銀行振込まで含めると、入金額と時期が変わる
FANBOXの銀行振込には一回ごとの費用があり、振込額が3万円未満なら200円、3万円以上なら300円かかる。Ci-enの利用規約は金融機関への送金手数料をCi-en負担とし、月額プランの手数料控除後の振込額が5000円未満なら翌月以降へ繰り越すと定めている。銀行口座への売上送金は月末締めで、原則として翌月20日までだ。
FANBOXの受取方法の案内では、定期振込時の振込可能額が5000円未満なら翌月以降に持ち越される一方、お急ぎ振込は定期振込を待たずに申請できる。したがって、全年齢の500円プランに十件の支援が入った例では、振込前の4500円は両サービスとも定期振込の基準に届かない。ただしFANBOXで銀行口座へのお急ぎ振込を選び、ほかに残高がなければ、200円を差し引いた4300円がこの仮定での入金額となる。Ci-enの銀行振込では、その月額プラン売上は繰り越される。
全年齢の1000円プランに十件の支援が入った例なら、定期振込が行われる条件での銀行入金額はCi-enが9000円、FANBOXが8800円となる。R-18の同じ例では、振込前はFANBOXが十円多いものの、銀行入金額はCi-enが8700円、FANBOXが8510円だ。これは一回の振込に対する試算なので、複数月の売上が合算される場合や振込額が変わる場合には、改めて費用を計算する必要がある。
FANBOXでPayPalを受取先にする場合、FANBOX側の振込手数料はかからない。銀行振込で生じた金額差を、受取方法が違う場合にそのまま当てはめることはできない。入金を急ぐか、定期振込を待てるかも、少額売上では料率差と同じくらい具体的な判断材料になる。
作品を見ている場所から支援先への経路を比べる
Ci-enにはDLsiteサークル連携があり、連携したサークルの作品詳細やプロフィールにCi-enへのリンクが表示される。DLsiteで作品を販売している人には、既存の作品ページが継続支援を案内する入口になり得る。ただし、リンクが表示されることと、有料プランへの加入が増えることは別だ。
pixivで作品を継続して公開し、そこに読者がいるなら、FANBOXで何を公開するかを既存の作品と結び付けて伝える方が自然な場合がある。これはプラットフォームが加入者を自動的に連れてくるという意味ではなく、誰にどこで支援内容を知らせるかという運用上の判断だ。銀行入金額の差を評価するときも、すでに作品を見ている人が支援内容を理解しやすい経路を一緒に考えたい。
両方を開く選択では、同じ作品の制作過程や特典をどちらで受け取れるのかを明確にする必要がある。支援者にとって案内先が増えれば、プランの違いを読み分ける手間も増える。まず主な作品公開先と支援ページの関係を定める方が、同率の手数料を比べ続けるより具体的な選択につながる。
条件別の判断表
- 全年齢で銀行振込を使い、両サービスとも振込可能な売上がある:サービス手数料は同率なので、入金額では送金費用を負担するCi-enが有利。pixivに既存の読者が多い場合は、FANBOXへ案内しやすいかも併せて判断する。
- R-18で銀行振込を使う:FANBOXの料率は低いが、少額の振込ではその差より振込費用が大きくなり得る。プラン価格と支援件数から振込前後を分けて計算する。
- 月額売上が定期振込の基準に届かない:Ci-enの銀行振込は繰越になる。FANBOXにはお急ぎ振込があるため、早く受け取りたい場合は振込費用を含めて比べる。
- DLsiteの作品ページが主な接点:Ci-enのサークル連携を案内経路にできる。pixivの作品を見ているファンが中心なら、FANBOXで提供する内容をその読者に伝えられるかが選択の軸になる。
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