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AsanaのAI機能が有料全層へ、共有上限で止まる前に見る設定

|著者: QUASA編集チーム|2 分で読めます| 6
AsanaのAI機能が有料全層へ、共有上限で止まる前に見る設定

Asanaは2026年9月3日、Agentic Work Managementを同社の2027年度第3四半期に開始し、AI Teammates、AI Studio、Asana Dashを全有料層へ広げる方針を発表した。Asanaの決算発表 には「every paid tier」と明記されており、無料のPersonalプランまで一律に対象とする発表ではない。

基本レベルの機能は9月中旬から、新規・既存顧客のAgentic Work Management各層にプラン価格を変えずに組み込まれる予定だと、CFO Diveの決算報道 は伝えている。ただし、利用可能な契約へ入ることと無制限に使えることは別で、AI TeammatesとAsana Dashは組織共通のAI Requestsを消費する。

全有料層への収録と実際の提供開始は分けて見る

今回確認されたのは、三つのAI製品を一部の上位契約だけに閉じず、全有料層へ組み込む方針である。発表時点の表現は「第3四半期に開始」、決算説明に基づく報道は「9月中旬から基本レベルを収録」であり、すべての機能が全組織ですでに有効になったという意味ではない。

導入担当者は、契約が対象かどうかに加え、管理コンソールでAsana AIが有効になっているか、対象ユーザーの画面に各機能が反映されているかを確認する必要がある。組織側でAIを無効にしていれば利用できず、段階的な反映では契約上の対象日と実際に操作できる日が一致しない場合もある。

もう一つの注意点は、三製品の利用量を一つの指標にまとめないことだ。今回の共有上限として説明されているAI RequestsはAI TeammatesとAsana Dashの利用に関するもので、AI Studioのワークフロー用クレジットとは管理単位が異なる。全有料層への収録範囲と、それぞれの消費指標を別々に確認する必要がある。

AI Requestsは個人枠ではなく組織の共有プール

AI TeammatesとAsana Dashの利用が同じ組織共有のAI Requests残高から消費される仕組み

AsanaのAI Requests利用ガイド によると、対象はStarter、Advanced、Enterprise、Enterprise+で、StarterとAdvancedは1ユーザー当たり5件を基礎に組織全体で最大50件、EnterpriseとEnterprise+は最大50ユーザーを対象に合計250件の月間共有枠となる。個人ごとの上限はなく、DashとAI Teammatesが同じ残高を使う。割当量は毎月更新されて未使用分は繰り越されず、使用率が65%、85%、100%に達すると管理者へメールと製品内通知が送られる。

この設計では、利用者数から算出される割当量と、各利用者が実際に使える件数は同じではない。特定の利用者や部門が共有枠を多く消費すれば、別の利用者が使える残高も減るため、導入範囲を決める際は総枠だけでなくユーザー別の消費状況を見る必要がある。

管理コンソールでは、管理者と請求担当者が当月累計、年初来の消費量、残高、ユーザー別内訳を確認できる。契約ごとの正確な割当量は管理コンソールの表示が基準となるため、一般的なプラン上限だけで自社の残量を判断するのは避けたい。

上限到達で止まる処理、止まらない処理

AI Requestは、Asanaが完了した一つの成功した作業単位として数えられる。DashまたはAI Teammateが依頼された作業を完了した場合、完了後の追加質問、成果物の修正依頼などが消費対象となる。失敗、タイムアウト、完了前のキャンセルは消費されない。

Dashでは、既存タスクの検索、作業状況の要約や比較、短い文章の修正、基本的なタスク作成やコメント投稿などはAI Requestsを消費しない。一方、複雑な処理を完了した場合や、作業をAI Teammateへ引き渡した場合は共有枠から差し引かれる。AI Teammatesとの実質的なやり取りは利用量に数えられるため、単純な画面表示回数ではなく、完了した処理の内容が境界になる。

月間の付与分を使い切り、プリペイドの追加パックもオンデマンド課金もない場合、AI TeammatesとAsana Dashの対象機能は次回の月次更新か容量追加まで一時停止する。通常ユーザーには枯渇を知らせる表示と管理者への連絡手段が示され、管理者にもメールと製品内通知が届く。

オンデマンド課金は自動的には有効にならず、管理者による明示的な設定が必要だ。超過料金を認めない組織は上限を0ドルに設定できるが、その場合は共有枠と購入済み容量が尽きた時点で停止を受け入れる運用になる。

停止前に管理者が確認する三つの設定

Asana管理者が通知しきい値到達後にユーザー別消費量と残高を確認する場面

最初に見るのは提供設定である。契約プランが対象か、組織でAsana AIが有効か、誰がAI Teammates、AI Studio、Asana Dashへアクセスできるかを分けて確認する。全有料層への収録は、全ユーザーへの一律有効化を意味しない。

次はAI Requestsの残高と消費者だ。当月の割当量、残りのアカウント残高、ユーザー別内訳を確認し、65%、85%、100%の通知を受け取る管理者が現在の担当者になっているかを確かめる。DashからAI Teammateへの引き渡しも監視対象に含める。

最後は上限到達後の扱いである。停止を許容するのか、プリペイド容量を購入するのか、オンデマンド課金を有効にするのかを事前に決め、購入権限を持つ管理者または請求担当者を明確にする。確認項目は次のように整理できる。

  • 有料プランの種類と、各AI機能の実際の提供状態
  • Asana AIの有効・無効とアクセスできるユーザー
  • AI Requestsの正確な月間割当量、残高、ユーザー別消費量
  • 使用率通知を受け取る管理者と請求担当者
  • 枯渇時に停止するか、追加容量またはオンデマンド課金を使うか
  • AI StudioのクレジットをAI Requestsとは別に管理する担当者

現時点で確認できるのは、全有料層への収録方針と9月中旬からの基本機能の組み込み予定、そしてAI TeammatesとDashに適用される組織共有の利用枠である。今後は各テナントへの反映状況と契約別の正確な割当量が管理コンソールにどう表示されるかが判断材料になる。

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