OBSの音ズレは同期オフセットの前に、48kHzとズレ方を確認

|著者: QUASA編集チーム|2 分で読めます| 3
OBSの音ズレは同期オフセットの前に、48kHzとズレ方を確認

OBSで映像と音声がずれたら、同期オフセットを変更する前に、OBSと使用中の音声機器のサンプルレートを確認する。OBSコミュニティの事例では、機器との設定不一致が時間経過による音ずれの一因になり得るとして、48kHzへの統一が勧められている。設定を確認したら、保存した試し録画の冒頭と終盤でずれ幅を比べる。

最初から最後まで差がほぼ一定なら、先に聞こえる音声ソースを一定量遅らせる調整に進む。終盤ほど差が広がるなら、固定値を入れても録画全体は合わない。どちらの症状かを見分けてから設定箇所を選ぶのが、手戻りの少ない順序だ。

試し録画の冒頭と終盤を比べる

診断には、普段使うカメラ、マイク、キャプチャーボードを接続し、同じシーンで約10分録画する。10分は変化を見つけるための目安であり、本番でずれが現れるまでにもっと時間がかかるなら、試し録画も延ばす。OBSのプレビューやヘッドホンの聞こえ方だけで決めず、実際に保存されたファイルを再生して判断する。

  1. 変更前のサンプルレート、音声ソース、同期オフセット値を控える。すでに補正値が入っていても、まず現在の出力を基準にする。
  2. 録画の冒頭で、カメラに見える位置から一度手をたたく。手の接触と音を比べられるようにし、マイクと口の動きを調べたい場合は短い発声も入れる。
  3. 終盤に同じ動作を繰り返し、録画ファイルの両方の場面を見る。ゲーム音を調べる場合は、画面上の動作と効果音の対応が明確な場面を使う。
  4. 冒頭と終盤それぞれについて、音が映像より先か後か、差がほぼ同じか広がったかを記録する。声とゲーム音があるなら、別々に判定する。

手が接触する映像より手拍子が先に聞こえれば音声が先行し、後に聞こえれば音声が遅れている。最初の判定で厳密なミリ秒数は要らない。冒頭と終盤で差の向きまで変わる場合も、単一の同期オフセット値を決める前に、どの入力が変化しているかを調べる。

サンプルレートはOBSと実際の入力機器を確認する

OBSの「設定」から「音声」を開き、サンプルレートを見る。続いて、使用中のマイク、音声インターフェース、キャプチャーデバイスなど、OBSへ音を送る機器側の設定を確認する。Windowsでは使用する録音・再生デバイスの形式、macOSでは必要に応じて「Audio MIDI設定」や機器の専用アプリを確認できる。複数の機器を通る音声なら、途中の設定もたどる。

機器が対応するなら48kHzにそろえ、変更後に新しい試し録画を作る。以前の録画ファイルを見直しても、変更の効果は判定できない。ある機器で48kHzを選べない場合は、使用する機器とOBSで共通して使えるサンプルレートを確認する。

設定が異なれば必ず音ずれが起きるわけではなく、値をそろえれば必ず直るわけでもない。ここで確かめるのは、進行するずれにつながり得る設定の不一致を取り除けるかどうかだ。再録画の終盤でも差が広がるなら、補正値を決める段階には進まず、どの入力から変化が生じるかを切り分ける。

ずれ幅が一定なら、先行する音声を遅らせる

サンプルレートを確認した後の録画でも差が一定なら、対象の音声ソースに同期オフセットを設定する。17LIVEのOBS利用ガイドは、音声ミキサーから「オーディオの詳細プロパティ」を開き、「同期オフセット」にミリ秒単位の値を入れると音声を遅らせられると説明している。これは時間とともに変わる差ではなく、一定の差を補正する操作だ。

たとえば口の動きより声が先なら、マイクの音声を遅らせる。ゲーム画面の動作よりゲーム音だけが先なら、その音声入力を対象にする。複数のソースへ一律に値を入れると、すでに合っている音まで遅れるため、変更前の値を残し、対象を一つずつ調整する。

値を変えたら短い録画を保存して再生し、合う方向か確かめる。近づいたところで調整幅を小さくし、最後は冒頭と終盤を含む録画で確認する。音声が映像より後に聞こえる場合、音声をさらに遅らせる設定では改善しない。音声に余分な遅延を生む経路がないか調べ、必要なら映像側との時間差を見直す。

終盤ほど広がるなら、入力と取り込み経路を分けて試す

進行するずれでは、冒頭に合う同期オフセットを設定しても終盤に差が残る。まずマイクだけ、次にキャプチャーデバイスの音だけ、最後に両方を使う構成で、同程度の長さの録画を作る。どの構成から差が広がるかを比べれば、調べる対象を機器単位、または機器の組み合わせ単位まで絞れる。

同じ機器の音を二重に取り込んでいないかも確認する。OBSの音声ソースの説明は、同じデバイスを全体の音声設定とシーン内の音声入力・出力キャプチャの両方で選ぶと、エコーが生じ得ると注意している。重なった音がずれに聞こえる場合は、片方の取り込みを無効にした録画で違いを確かめる。

録画ファイルでは合っているのに配信の視聴時だけずれるなら、録画に合わせて同期オフセットを決めない。手元のモニター音、保存した録画、配信アーカイブを分けて確認し、症状が出る出力を特定する。ずれ幅の判定と設定後の確認は、実際に問題が見える出力で行う。

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