Spotifyで動画ポッドキャスト、他サービスには音声だけ届く

|著者: QUASA編集チーム|2 分で読めます| 3
Spotifyで動画ポッドキャスト、他サービスには音声だけ届く

Spotify for Creatorsで動画エピソードを投稿するには、Spotifyの公開手順に沿ってウェブ版の[新しいエピソード]から動画ファイルを選び、タイトルと説明を付けて公開する。公開した映像を視聴できるのはSpotify内で、番組をほかのポッドキャストサービスへ配信する場合、RSS経由で届くエピソードは音声のみになる。

投稿前には、映像と音声を含むファイルの形式と書き出し設定を確認する。外部サービスにも番組を届けるなら、Spotifyでの動画公開とは別にRSSフィードを有効にし、配信先へ番組を送信する必要がある。映像でしか伝わらない説明がある場合は、音声だけでも内容を追えるよう収録段階で補っておきたい。

ウェブ版でアップロードし、公開日時を決める

動画ファイルのアップロードはSpotify for Creatorsのウェブ版で行う。モバイルアプリから動画を選んで送る操作はできないが、ウェブ版でアップロードした下書きを後からモバイルアプリで公開することはできる。Spotify for Creators内で動画を収録・編集する機能もないため、編集と書き出しを済ませたファイルを用意してから投稿画面を開く。

  1. Spotify for Creatorsにログインし、投稿する番組を開く。
  2. [新しいエピソード]を選び、[ファイルを選択]から動画ファイルをアップロードする。
  3. [詳細]でエピソードのタイトルと説明を入力する。必要なら[その他の詳細]でシーズン番号、エピソード番号、エピソードのアートワークを追加する。
  4. [公開日]で、すぐ公開するなら[今]を、日時を指定するなら[スケジュール]を選ぶ。
  5. 入力内容と公開設定を確認して公開する。途中で中断する場合は作業内容を保存できる。

最初の動画またはエピソードを公開する前には、アカウントの認証が必要になる。登録時に届いた認証メールを確認してから公開作業を進めるとよい。予約する時刻は投稿者の現地時間で表示されるため、公開日だけでなく時刻の設定も確かめておく。

アップロード後、Spotifyから動画の変換処理が始まったことと完了したことを知らせるメールが届く。予約を設定していない動画は公開後すぐSpotifyへ配信されるが、大きなファイルほど処理には時間がかかる。公開時刻を決めている場合は、書き出しとアップロードを直前まで延ばさない方が余裕を持てる。

投稿前の書き出し設定表

拡張子だけでなく、コンテナ内の映像・音声トラックも書き出し時に指定する。Spotifyの日本語版の動画仕様は、MP4またはMOV、固定24~60fps、映像・音声とも最大12時間などを案内している。次の項目を編集ソフトの書き出し画面と照らし合わせれば、形式名だけを見て設定を見落とすことを避けられる。

  • ファイル形式とトラック:MP4またはMOVに、映像トラックと音声トラックをそれぞれ一つずつ含める。両トラックの長さを一致させる。
  • 映像コーデック:H.264ハイプロファイル、またはH.265(HEVC)を選ぶ。H.264ハイプロファイルは公開手順にも挙がっている。
  • 画面とフレームレート:解像度は1080p、画面比率は16:9を目安にし、フレームレートを固定の24~60fpsにする。
  • 映像ビットレートと色:1080p素材では最大25Mbps、4K素材では最大35Mbps。色深度は8ビット、サブサンプリングは4:2:0を選ぶ。
  • 音声:AAC-LCまたはPCMのステレオで、ビットレートは192kbps以上。サラウンドやマルチチャンネル音声は使わない。
  • 再生時間:映像・音声とも最大12時間に収め、映像だけ、または音声だけが途中で終わらないようにする。

MP4やMOVはファイルを収める形式であり、その中の映像・音声には別々のコーデックが使われる。そのため、書き出し画面で「MP4」を選んだだけでは、音声がステレオか、フレームレートが固定かまでは分からない。完成したファイルの情報でトラック数、コーデック、再生時間を確かめ、端末上で冒頭と終わりを再生して音声と映像にずれがないか確認する。

特に編集途中で素材を差し替えた場合、映像トラックと音声トラックの終点がずれることがある。内容に無音の場面があっても音声トラック自体は必要であり、映像と同じ長さで書き出す。アップロードでエラーが出たときは、対応形式とトラックの条件を見直し、保存したファイルが端末で正常に再生されるかを確かめると原因を絞りやすい。

RSSで外部へ届ける番組を設定する

Spotifyで番組をホスティングしている場合、外部サービスへの配信にはRSSフィードを有効にする。SpotifyのRSSフィード案内では、ウェブ版の[設定]から[配信可否]へ進み、[RSS配信]でフィードを確認できるとしている。未有効なら同じ場所に有効化の選択肢が表示される。

フィードを有効にした後は、配信したいサービスへ番組を自分で送信する。Spotifyで動画を公開する操作と、外部サービスに番組を登録する操作は別だ。番組をSpotify以外でホスティングしている場合は、RSSフィードの管理場所もそのホスティングサービスになる。

RSSフィードにはポッドキャスターのメールアドレスが掲載され、フィードのリンクを知る人が見ることができる。外部サービスが番組の所有者を確認するためにも使う情報なので、有効化する前に公開されるアドレスを把握しておきたい。登録先を選ぶ際は、映像の視聴先と音声の聴取先を別々に想定する必要がある。

音声だけで伝わるエピソードにする

外部サービスで聞く人には、動画内の図、字幕、画面操作そのものは届かない。操作を実演するエピソードなら、画面上で選んだ項目や操作の結果を声でも説明する。比較を示す場面では、どちらがどう違うのかを音声で言い切ると、映像を見ない聞き手も話の筋を追える。

タイトルと説明も、映像を見ることを前提にしすぎない方がよい。たとえば条件付きの例として、画面に表示した設定値を解説する回なら、「この画面を見てください」だけで進めず、扱う設定の名前と選ぶ理由を発話に含める。Spotifyの視聴者には映像が補足となり、RSS経由のリスナーには声が説明の本体になる構成だ。

公開前には、書き出したファイルの映像と音声が同じ長さであること、設定した公開日時、RSSフィードの有効化、希望するサービスへの番組送信を順に確かめる。動画ファイルの投稿が完了しても、外部サービスへの登録まで同時に完了するわけではない。配信先ごとに届く内容を踏まえて準備すれば、公開後に音声だけのエピソードが表示されても意図した形で内容を届けられる。

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