LINEの日程調整AI、全員一致しなくても個別に再調整

|著者: QUASA編集チーム|2 分で読めます| 2
LINEの日程調整AI、全員一致しなくても個別に再調整

LINEヤフーは2026年10月5日の発表で、日本国内向けに「日程調整エージェント」の提供を開始した。LINEラボから使える機能で、候補日の作成、参加可否の回答、予定が合わない人への個別の再調整をAIが支援する。利用にはLINEアプリのバージョン26.15.0以上が必要だ。

全員が参加できる候補日がなくても、予定が合わなかった人に変更を打診できる。AI Watchの報道は、AIが参加者ごとに回答の変更を提案し、本人が変更するかどうかを選べる仕組みを伝えている。使い始める際に区別したいのは、日程調整を作る人と、届いた候補に回答する人で必要な操作が異なる点だ。

作成する人はLINEラボをオンにする

日程調整を作る人は、事前に「ホーム」から「設定」「LINEラボ」へ進み、「日程調整エージェント」をオンにする。LINEヘルプによると、機能は1対1トークとグループトークに対応し、トークルームのAI表示設定がオフの場合は、機能をオンにする際に表示設定の変更を促すポップアップが出る。届いた日程調整に回答するだけなら、LINEラボでの事前設定は不要だ。

AI機能の利用に必要な情報利用ポリシーへの同意が済んでいない場合、作成前に同意画面が表示される。回答者が後から「AIにおまかせ」を選んだ場合にも、未同意ならその時点で同意画面が出る。作成者の設定を回答者全員に求める仕組みではない。

PC版LINEのサブ端末は対象外となる。グループに公式アカウントが含まれていても日程調整エージェントは利用できるが、その公式アカウントをイベントの参加者には追加できない。作成画面が見つからない場合は、まず利用中の端末とアプリの更新状況を確かめることになる。

候補日はAIが提案し、作成者が送る

作成者は調整したい相手とのトークルームで、メッセージ入力欄の下にある「日程調整」を開く。集まりの内容や希望する時期を入力すると、AIが予定のタイトル、候補日、時間を提案する。提案はそのまま参加者に届くわけではなく、作成者が内容を確認して送信する。

候補を変えたいときは、「すでに予定がある日は除外」や「平日候補から除外」を選ぶか、追加条件を文章で入力できる。「すでに予定がある日は除外」を使う場合に参照されるのは作成者本人のLINEカレンダーだ。LINEカレンダーにスマートフォンのカレンダーを連携していれば、その予定も候補を絞る判断に含まれる。

催しの日程など外部の情報が必要な場合には、AIがWeb検索を使って候補を提案することもある。候補日時とタイトルを確認した作成者は、「この内容で進める」から「トークルームに送信」を選ぶ。ここで共有されるのは、各参加者が都合を回答するための日程調整ページだ。

作成者自身も候補への参加可否を回答できる。回答が早く集まり、設定した期限を待つ必要がなくなった場合は、管理画面から受付を終了できる。予定そのものが中止になった場合には、作成した日程調整を削除する操作も用意されている。

回答者は手動か「AIにおまかせ」を選ぶ

参加者はトークルームに届いた日程調整の「回答する」を開き、候補ごとに「○」「△」「×」を選ぶ。AIを使わず、自分で記号を付けてもよい。選択後に「この内容で回答」を押して送信するため、候補を受け取っただけで参加可否が決まることはない。

「AIにおまかせ」を選ぶと、AIが本人のカレンダー上の予定を踏まえて回答欄を入力する。予定が重ならなければ「○」、候補の前後に予定があれば「△」、時間が重なれば「×」といった提案が示される。利用者は記号を確認し、必要なら手動で変えてから回答を送る。送信済みの回答も、日程調整の画面から修正できる。

AIが参照するのは、その機能を利用する本人の予定だ。基本となるのは本人のLINEカレンダーで、スマートフォンのカレンダーを連携している場合は、連携した予定も判断に含まれる。他の参加者のカレンダーや予定は参照しない。AIがグループの回答結果を使って候補を提案することと、各人の私的な予定を読むことは分けて考えられる。

カレンダーを連携していない人が初めて「AIにおまかせ」を選ぶと、連携の案内が表示される。カレンダーに登録していない約束や、予定の前後に必要な移動時間は、表示された記号だけでは判断しきれない場合がある。そのため、AIが入力した後にも本人が回答を直せる。

全員の都合が合わない場合は個別に打診する

回答期限が近づくと、未回答者に回答を促すリマインドがトークルームへ投稿される。全員が参加できる候補日が見つからなかった場合は、予定が合わなかったメンバーに公式アカウントを通じて個別の再調整メッセージが届く。打診の対象になるのは、候補日に「△」や「×」を付けた人だ。

例えば「この日を○にすると全員が参加できます」という変更案が示されても、回答が自動で書き換わるわけではない。メッセージを受け取った人が提案を見て、修正するか、元の回答を維持するかを選ぶ。カレンダー上は空いていても別の都合がある場合に、本人の判断が残る。

再調整の打診には回答期限がある。期限を過ぎるか、対象者の回答がそろうと調整は終了する。AIが担うのは回答状況を踏まえた提案と連絡の補助であり、参加できるかどうかは打診を受けた本人の選択で決まる。

結果を確認してからカレンダーへ登録する

参加者の回答がそろうか、設定した回答期限を迎えると、集計結果がトークルームに投稿される。AIは回答結果をもとに、候補日の中からおすすめの日程を示す。作成者と参加者は「結果を見る」から提案と回答状況を確認できる。

採用する日程が決まったら、結果画面の「LINEカレンダーに追加」から予定を登録できる。イベントの内容を確認し、必要なら修正したうえで「作成」を押す。候補の提案や個別の再調整が進んでも、最終的な予定の登録には利用者の操作が必要だ。

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