
Asanaかmonday.comか、3人単位の課金が小規模チームを分ける

Asanaとmonday.comを少人数で選ぶなら、必要な機能と購入席数を合わせて比べるのがよい。monday work managementの有料契約はmonday.comの席数規定によると3人分から始まり、4人なら5人分、6人なら10人分を購入する。最初の購入枠が3人分という意味であり、以後も3人刻みで増えるわけではない。
AsanaはAsanaの契約席数ガイドに、2人・3人・4人・5人の枠と、その先は30人まで5人刻みの枠を示している。したがって4人チームでは購入席数に差が出るが、6人なら両社とも10人分になる。タスク中心の運用にはAsana Starterとmonday.comベーシック、自動化にはAsana Starterとmonday.comスタンダード、複数案件の経営管理にはAsana Advancedとmonday.comの上位プランが主な比較対象だ。
人数別の支払額は、購入枠とプランで決まる
Asanaの日本向け料金表では、年払い時の1人当たり月額換算はStarterが1,200円、Advancedが2,700円。Starterにはフォーム、カスタムフィールド、レポートダッシュボード、自動化が含まれる。Advancedではポートフォリオ、ゴール、ポートフォリオ内のリソース管理が加わる。
monday work managementの日本向け料金表では、年払い時の1人当たり月額換算はベーシックが1,300円、スタンダードが1,650円、プロが3,200円。料金表にはAIクレジット相当額を相殺する「特別月間割引」も表示されている。以下は表示中の料金を購入席数に掛けた試算であり、月ごとの請求額ではない。年払いでは原則として年間分を前払いし、税金や追加購入分は別に考える。
- 3人チーム:Asana Starterは月額相当3,600円、Advancedは8,100円。monday.comはベーシック3,900円、スタンダード4,950円、プロ9,600円。
- 5人チーム:Asana Starterは6,000円、Advancedは13,500円。monday.comはベーシック6,500円、スタンダード8,250円、プロ16,000円。
- 10人チーム:Asana Starterは12,000円、Advancedは27,000円。monday.comはベーシック13,000円、スタンダード16,500円、プロ32,000円。
- 30人チーム:Asana Starterは36,000円、Advancedは81,000円。monday.comはベーシック39,000円、スタンダード49,500円、プロ96,000円。
この4ケースは購入枠と実人数が一致する。差が大きく見えやすいのは枠をまたぐときだ。たとえば4人なら、Asana Starterの試算は月額相当4,800円、monday.comベーシックは5人分で6,500円になる。一方、6人ではAsana Starterも10人枠となり、月額相当12,000円になる。「Asanaなら常に実人数だけ払う」という前提では、増員後の費用を読み違える。
AIの利用枠は、クレジット数だけでは比較できない
Asana Starterに含まれるAIスタジオ Basicは請求アカウント当たり月50,000クレジット、Advancedは月75,000クレジットだ。AIチームメイトとAsanaダッシュのリクエスト枠は、両プランとも1人当たり月5件で、アカウント全体では月50件が上限となる。クレジットとリクエストは別の枠なので、AI機能を一括りにして利用量を見積もることはできない。
monday.comの料金表示では、ベーシックに月1,000、スタンダードに月2,000、プロに月3,000のAIクレジットが含まれる。上位プランほど対象のAIツールも増え、クレジットは追加購入できる。両社のクレジットは対象機能も消費方法も異なるため、数値の大小をそのまま処理件数の差とは読めない。
AIを選定理由にするなら、予定する処理を具体化すると違いが見える。たとえば受付内容の分類を毎日行うのか、会議内容の整理を時々使うのかでは、必要な機能も消費量も変わる。通常の自動化で足りる処理までAIクレジットに換算すると、必要なプランを過大に見積もりやすい。逆にAIを使う予定が明確なら、同じ作業を各製品のどの機能で実行するかまで決めてから枠を比べたい。
自動化と外部連携は、使えるかと何回使えるか
Asana Starterは、担当者の割り当てや通知などに使う無制限のオートメーションを掲げる。フォームで受け付けた依頼からタスクを作り、ルールで後続作業を進める構成も取れる。ただし、AIを組み込んだ処理には通常のルールとは別の利用条件があるため、「無制限」をAIの実行枠まで広げて解釈しないほうがよい。
monday.comでは、スタンダードに月250件ずつの自動化アクションと外部連携アクション、プロにそれぞれ月25,000件が含まれる。自動化が必要ならベーシックの表示価格ではなく、少なくともスタンダードの価格で比べることになる。通知を1回送るだけの運用と、複数のボード更新や連携を連続して走らせる運用では、消費するアクション数が変わる。実行量がスタンダードの枠を超えるなら、プロへの移行による席数分の増額が実質費用になる。
外部サービスとの接続では、連携先の総数より、実際に使う組み合わせと対象プランが重要だ。AsanaはSlack、Googleドライブ、Zoomなどとの連携を挙げ、AdvancedにはSalesforce、Tableau、Power BIとの接続も示す。monday.comでは外部連携アクションの月間枠がプランによって変わる。更新が頻繁な連携ほど、設定可能という表示だけで費用を判断しにくい。
使いやすさとレポートは、管理する仕事の単位で選ぶ
担当者、期限、依存関係を軸に個々のタスクを追うなら、Asanaのリスト、ボード、カレンダーの切り替えが合いやすい。monday.comはボードの行をタスクだけでなく案件や顧客としても扱えるため、チーム独自の項目を並べて更新する運用に向く。これは優劣というより、日々の情報をタスクとして記録するか、柔軟なボードの項目として記録するかの違いだ。
Capterraの製品比較では、検証済みユーザーの評価を使いやすさなどの項目別に確認できる。ただし、レビューには用途や契約プランの異なる利用者が混在する。自社にとっての操作性は、普段の仕事で誰が項目を作り、誰が更新し、誰が遅れを見つけるかで変わる。
案件単位の進捗なら、Asana Starterのレポートダッシュボードやmonday.comのボードを中心にした管理から考えられる。複数案件と上位目標を結び付けるなら、Asana Advancedのポートフォリオとゴールが比較対象になる。ただし、Advancedのリソース管理はポートフォリオ内の範囲が中心で、組織全体の横断的な負荷管理とは区別したい。
monday.comのプロには高度なボードビューや時間追跡がある。一方、ポートフォリオ管理とリソース管理を料金表で掲げるのはエンタープライズで、価格は個別見積もりだ。経営層が求めるものが個別案件の遅延一覧なのか、案件群の優先順位や人員の偏りなのかによって、比較すべきプランそのものが変わる。上の定額試算をエンタープライズに当てはめることはできない。
業務別に分けると、比較するプランが絞れる
- 定型業務の整理が中心:担当者と期限を決めてタスクを回すならAsana Starter、ボード上で案件や顧客を柔軟に整理するならmonday.comベーシックが候補になる。後者で自動化や外部連携も必要なら、スタンダードの費用に切り替えて考える。
- 自動化を重視:Asana Starterとmonday.comスタンダードを起点に、通常のルールと月間アクション枠を比べる。monday.comの枠を超える運用ではプロの料金が比較対象になり、AIを使う処理では両社それぞれの利用枠も加わる。
- 経営レポートを重視:案件群と目標を結び付けるならAsana Advancedが候補になる。monday.comでポートフォリオとリソースの管理まで求めるなら、エンタープライズの見積もりが必要だ。
少人数では、機能の差に加えて、次の購入枠に移る人数が支払額を動かす。現在の人数で安いプランでも、増員時に余分な席が生じたり、自動化の上限に達したりすれば費用は変わる。導入時の人数と、次に枠をまたぐ人数の両方で比べると、継続して使うプランを選びやすい。
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