
米調査、クリエイターのリンクは商品ページ直結40%

米BitlyのSNS動画リンク調査を2026年9月23日に取り上げたNet Influencerによると、紹介商品のページへの直結を期待する米消費者は61%だった一方、クリエイター側が示した商品ページ直結の割合は40%だった。特定の商品を見てリンクを押した人を一般的なホームへ送れば、到着後に商品を探し直す手間が生じる。
Bitlyの調査報告は、2026年7月27日から8月5日に米国の消費者1006人とマーケター・クリエイター501人にオンラインで聞き、消費者の79%が紹介商品ではなく一般的なホームに着いたため行動をやめた経験を、44%が行き先の説明が曖昧なリンクを押すことへのためらいを回答したと記す。いずれも回答者の申告であり、全クリックの離脱率や日本の利用者の割合を示す数字ではない。
着地先のずれは、クリック後の探索を増やす
投稿で商品を指定した時点で、読者がリンク先に求めるものも絞られる。商品名や仕様、購入条件を確かめようとして開いた先がブランドのホームなら、サイト内検索やメニューを使って同じ商品へたどり着かなければならない。投稿では見えていた商品が着地先ですぐ見つからないほど、購入や申込に進む前の作業が増える。
商品ページへの直結にも、行き先を一致させる作業は残る。投稿で扱った色や型と違う商品、対象外の特典を掲げたページ、国内からは購入できないページに送れば、URLが商品詳細を指していても期待には応えられない。単にサイトの階層が深いか浅いかではなく、投稿で示した対象と到着先の対象が同じかどうかが重要だ。
調査で示された直結の割合は、個々のクリックを追跡して購入結果と結び付けた値ではない。そのため、商品ページへ変えれば離脱が一定割合で減るとは計算できない。ただ、一般的なホームへの着地を理由に行動をやめた経験が多く申告された以上、特定商品を紹介する投稿から読者に再検索を求める導線は見直す理由がある。
商品ページ、ホーム、リンク集、外部モールをどう選ぶか
日本の案件投稿では、リンク先を「どこに送れるか」だけで決めず、投稿が読者に約束した情報から選ぶのが筋だ。商品の購入を促す投稿と、ブランド全体を紹介する投稿では、クリック後の目的が異なる。プロフィールに常設するリンクと、特定の投稿に対応するリンクも同じ役割ではない。
- 商品ページ:特定の商品やプランを紹介した案件の基本となる行き先。投稿で示した商品名、型、価格条件、特典が着地先で確認できるかを見る。商品一覧へ送り、読者に該当品を選び直してもらう導線とは分けて考える。
- ホーム:ブランドや事業全体を案内し、訪問者自身が関心のある項目を選ぶ投稿に合う。単品の購入や申込を促す投稿から使う場合は、紹介対象に進むまでの検索やメニュー操作が増えるため、その必要性を説明できるかが判断点になる。
- リンク集:プロフィールに複数の案件や常設コンテンツを置く入口として使える。投稿からプロフィールを経由させるなら、投稿の表記とリンク集の項目名をそろえ、紹介中の商品をほかの項目に埋もれさせない。リンク集に着くこと自体を目的にせず、その先の商品までの経路で評価する。
- 外部モール:案件で購入先が指定されている場合や、そのモールで買うことが読者にとって自然な場合に選ぶ。モールのトップではなく対象商品の掲載ページを指し、販売者、配送地域、在庫、特典の条件が投稿内容と合うかを確かめる。
この使い分けは米国調査から各導線の成績を算出したものではなく、投稿内容と着地先を合わせるための編集上の判断だ。外部モールやリンク集でも、読者が想定した商品に迷わず進めるなら役割を果たせる。一方、商品ページを使っていても紹介内容と条件が食い違えば、直結という形式だけでは問題は解消しない。
プロフィール固定リンクと案件投稿は別の入口
プロフィールの固定リンクには、過去の投稿や複数の関心から人が訪れる。そのため、リンク集や案内ページに選択肢を置く意味がある。個別の案件投稿では紹介対象がすでに決まっているので、そこから開けるリンクは対応する商品ページへ送る方が、読者に同じ選択を繰り返させずに済む。
投稿から直接リンクを開けず、プロフィール経由で案内する場合は事情が変わる。投稿の「プロフィールから」という案内だけでは、プロフィールを開いた後にどの項目を押すのか分からないことがある。案件名や商品名を投稿とリンク集で一致させ、掲載期間が終わった案件と現在案内している案件を混在させない構成が必要になる。
信頼に関わるのは、押す前の説明と押した後の行き先の整合性だ。短縮URLの表示から販売元を判断しにくい場合や、ブランドサイトを想像していた読者が外部モールに移る場合は、着地先を投稿の文面で明示できる。割引や特典を伝える案件なら、適用条件を着地先でも確認できるようにしておきたい。行き先を明確にすることと、商品へ近づけることは同じ導線の両面に当たる。
UTMで投稿別とプロフィール経由を見分ける
リンクを商品ページに変えても、その後の訪問を区別できなければ導線の差は見えにくい。自社で計測できるサイトへ送る場合、Google アナリティクスのURL設定案内にあるutm_source、utm_medium、utm_campaign、utm_contentを使えば、流入元、経路、案件、投稿の違いをURLに付けて識別できる。値の付け方をそろえておくと、同じ商品への訪問でも投稿別リンクとプロフィール固定リンクを分けて読める。
- 案件で読者に見せたい最終ページを決める。投稿に書いた商品、仕様、対象地域、特典が着地先でも確認できるかを見る。リンク集を挟む場合は、その項目を押した後の最終ページまで対象に含める。
- 自社サイトへのURLに、SNSの種類をutm_source、掲載経路をutm_medium、案件をutm_campaign、投稿またはプロフィール枠をutm_contentとして付ける。これは設定例であり、実際の値は運用する計測環境に合わせて統一する。
- 公開前に、読者が使うSNSアプリ内からリンクを開く。転送の後も最終URLにUTMが残るか、想定した商品と国内向けの購入条件が表示されるかを確かめる。プロフィール経由なら、リンク集の項目から商品ページまで通して開く。
- 公開後は同じ期間のリンククリック、商品ページへの訪問、購入や申込を見比べる。クリックと訪問は計測対象が異なるため、数の差だけを離脱と決め付けない。外部モールでは自社が着地後の行動を計測できない場合もあるので、案件で受け取れる成果データの範囲を踏まえて評価する。
この方法で分かるのは、自分の投稿から読者がどのページに届き、その後どこまで進んだかだ。米国の回答割合を日本の案件に当てはめるより、投稿ごとに約束した商品へ着地できる状態を作り、その導線で実際に起きた行動を見る方が判断に使える。
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