CursorかWindsurfか、月20ドルでも開発の速さを決める機能は別

|著者: QUASA編集チーム|2 分で読めます| 3
CursorかWindsurfか、月20ドルでも開発の速さを決める機能は別

Cursorの個人向けProは、公式料金表で月20ドル。Agentの拡張利用枠とCloud Agentsを含む。Windsurfの現行製品Devin Desktopも、公式ページでProを月20ドルと表示している。小さな修正を自分で書きながら進めるならCursorの補完、機能追加をエージェントに繰り返し任せるならDevin Desktopの作業管理が、選択の軸になる。

ただし、補完もエージェントも両製品にある。AI革命の用途別比較は日常の補完にCursor、反復的な機能追加にWindsurfを挙げるが、これは旧名称での評価だ。現在はDevin Desktopへの名称変更に加え、両製品でクラウドのエージェントも選べる。開発の速さを左右するのは、毎日繰り返す作業が補完、エージェントへの指示、結果のレビューのどこに集中するかだ。

小さな修正では、補完から編集に戻る速さ

条件分岐の修正や型の調整など、変更箇所が見えている仕事では、開発者が判断を続けたまま必要な提案だけを受け入れる流れが合う。作業をエージェントに説明して結果を待つより、目の前のコードを直すほうが短い場合がある。小規模修正が仕事の中心なら、まず補完を日常の操作として評価したい。

Cursor Tabの説明では、直近の編集、周囲のコード、リンターのエラーを使って提案を作る。提案は一語ずつ受け入れることもでき、複数行の変更や別ファイルに必要な編集位置への移動にも対応する。たとえば関数を直した後、関連する呼び出し箇所へ移る手間を減らせる。補完中心という選び方は、一行の入力速度だけを見るものではない。

Devin DesktopにもSupercompleteという補完があり、フル機能のIDEにはデバッグ機能も残っている。したがって、Cursorを勧める理由を「相手には補完がない」と説明するのは正確ではない。短い変更を自分で制御し、提案を細かく採用する作業が多い人に、Cursor Tabの操作が合いやすいという判断だ。特定の言語やリポジトリで、どちらの提案が正確かを示す共通の実測値はここにはない。

複数ファイルの機能追加では、指示と差分の往復

新しい機能を加えると、入口の処理だけでなく型、例外処理、テストまで変更が広がる。関連ファイルを一つずつ指示する時間が増えるなら、まとまった課題をエージェントに渡し、変更を見て追加指示を出す流れに価値がある。旧WindsurfのCascadeを使う感覚に近いが、現行のDevin Desktopでは複数のエージェントを扱う画面が中心に置かれている。

Devin DesktopのSpacesは、エージェント間で文脈とGit worktreeを共有する構成だ。複数の依頼を並べて進め、それぞれの状態と差分を追う仕事に向く。エージェントが書いた量そのものより、変更の意図を保って次の指示へ進めるか、レビュー中に問題箇所へ戻れるかが、反復作業の所要時間に効く。

CursorにもAgentがあり、複数ファイルの変更を任せられる。自分の編集を主軸にして必要な場面でAgentを呼ぶなら、Cursorの中で作業を続ける選択に筋が通る。一方、実装を委ねる依頼が並行し、レビュー待ちと追加指示の管理が日常業務になるなら、Devin Desktopのエージェント管理に重みが増す。両者の違いは、エージェントの有無より、人がどの段階で介入するかにある。

長時間タスクでは、クラウドへ渡した後も作業が続くか

広い範囲の修正やテストを含む依頼では、補完の反応より実行場所と引き継ぎ方が重要になる。Cursor ProにはCloud Agentsが含まれ、Devin Desktopにもローカルの計画からクラウドでの実装へ渡す流れがある。旧Windsurfを対象にした「バックグラウンド実行なし」という整理を、そのまま現行製品の判断材料にはできない。

Devin Desktopでは、エージェントの進行を管理し、コードの差分をIDEで確認できる。CursorのCloud Agentsも、エディタから離れて進める仕事の選択肢だ。どちらを選ぶかは、依頼をクラウドへ渡せるかだけで決まらない。ローカルで始めた文脈を保ちやすいか、並行する変更を見失わないか、完了した差分を取り込む前に確認しやすいかが実務上の差になる。

長時間実行できても、開発者の時間が実行時間と同じだけ減るわけではない。依頼の前提が曖昧なら修正指示が増え、変更範囲が広ければレビューにも時間がかかる。頻繁に使う人ほど、生成が終わる時刻ではなく、テスト結果と差分を確認して取り込めるまでの流れを重視したい。

月額が同じでも、利用枠を超えた後の請求は違う

個人向けProの表示価格だけでは、エージェントを多用する月の費用は読めない。Cursorは各プランにモデル利用枠を設け、枠を使い切った後もオンデマンド利用を続ける場合は後から請求する。モデルの選択と作業量によって消費が変わるため、月額を無制限の実行料金と考えるべきではない。

Devinのセルフサービス料金規定によると、Proには日次と週次の利用枠があり、Devinのセッション、CLI、Desktopで共有される。枠を超えた利用にはオンデマンドクレジットを使う。Desktopでの作業だけを見積もっていても、同じ契約でDevinの別の利用形態を使えば、その分だけ残りの枠は減る。

この違いは、短い修正を補完中心で進める人より、機能追加を何度もエージェントに任せる人に強く影響する。後者は定額料金に加え、よく使うモデルと依頼の頻度、枠に達した後の支払い方法まで見る必要がある。Devinの日次枠は、一週間の総量が残っていても特定の日に集中して使う場合の条件になる。Cursorではオンデマンド利用を続けるかどうかが追加費用の分かれ目だ。

チームでは、全員に必要な席と管理機能を分ける

Cursor Teamsの表示価格は月40ドル/ユーザーで、集中請求、利用分析、チーム全体のプライバシー設定、SSOを含む。個人向けProを人数分契約する計算だけでは、こうした共通管理の価値を比較できない。各人が日々エディタで作業するチームなら、席ごとの費用に加え、利用状況を管理者が把握できるかも選択条件になる。

Devin Teamsは月80ドルが最低料金で、継続的に使う人向けのフルシートは月40ドル。フルシートにはPro相当の日次・週次利用枠とDevin Desktopへのアクセスが含まれる。時々使う人向けのフレックスシートには固定の席代がなく、チーム共有のオンデマンドクレジットから利用分を消費する。ただし、フレックスシートにはDevin Desktopへのアクセスがない。

そのため、全員がエディタを毎日使うチームと、一部の人だけが単発でエージェントへ依頼するチームでは、同じ人数でも必要な席の構成が異なる。Devin Teamsの最低料金は、フルシートが少ない場合、残りを共有クレジットで満たす仕組みだ。全員にDesktopが必要ならフルシートの費用を、依頼だけを行う人がいるなら共有クレジットの使い方を見込む。個人では最も多い作業に合う操作が、チームではその操作を誰が使い、誰が費用を管理するかが決め手になる。

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